スリランカ女性ウィシュマ・サンダマリさんの、毎日新聞の捏造記事が酷い。収容されていた名古屋出入国管理局での死亡事件の記事だ。入管庁の対応批判報道である。結果、我が国に重要な入管法改正案が見送りになってしまった。いわゆるマスコミによる偏向報道を元にしたつるし上げ、いや、集団いじめである。
口火を切った毎日新聞の報道を見てみる。当初のカルテには確かに内服できないのであれば点滴、入院の必要があるとの記載がある。これだけを切り取って集団ヒステリーを誘引する記事を書いていいる。事実としてはこれは違うので、整理してみたい。
毎日新聞の最初の記事では、入管が医師の指示に従わなかったから死亡したという結論だが、その通りならこれは大変なことだ。しかし、この報道はカルテの前半部分だけを切り取っていたことがわかった。後半、外部医師の診断では「ほぼ異常なし」の記載がある。そして、投薬の継続が指示されている。入管はその指示に従っただけではないか。なのに、管理法改正に対して批判的な(反日的な)毎日新聞は、あたかも医師の指示である点滴・入院を入管が無視したが為に彼女が死に至ったと言う論調で、捏造煽り記事を書いたのだ。
ここで当時の産経新聞を見てみると、毎日、朝日の記事とは正反対のことが書かれてある。何故だ?そう、毎日朝日がこの事件を契機に集団ヒステリーを引き起こしたかったからに他ならない。同調するようにテレビ朝日やTBSは特集を組み、彼女は来日後とても悲惨な一生で幕を閉じ、その多くの責任が入管にあると報道している。
事実は違う。彼女は平成29年スリランカから入国した。当初はまじめに日本語学校に通っていたが、彼氏が出来たあたりから欠席が多くなり除籍。途中で行方がわからなくなる。この時点ですでに不法在留。原因は同じスリランカ人の彼氏。翌年静岡の交番に同棲中の男のDVが酷いと来た。母国に帰りたいがお金がないとのことで、政府のお金で帰国する強制退去処分を待っていた。そこに先に帰国していたスリランカの男から手紙が来る。「おまえが警察にチクったから、帰ってきたら徹底的に仕返しをしてやる。」
これでは彼女は帰国を拒むだろう。そこで人権団体がこの事実を確認し面接をすると「日本に残りたい。」支援人権団体にあったために彼女は自分の意見を翻し日本に住み続けたいと言い出した。しかし、釈放許可は下りない。なぜなら、行方をくらまし不法残留の過去があるためである。当たり前なのだ。
この頃の体調は普通であると言う記録が残っている。後でわかったことだが、彼女は病気になることによって仮釈放を希望していた可能性があると言うことだ。体調不良は彼女自身が作り出した。そして死亡したのである。医師の指示にはキチンと従っていた入管の対応の何処に問題があるというのだろう。
毎日新聞の記事を受け、ニューヨークタイムズはこの事件をそれなりの規模で世界に報じた。日本の入管に対する風向きは明らかに変わっていく。酷い国だ!酷い入管だ!そして、我が国を守るべくの管理法改正案は流れた。
まともな記者なら嘘を書けないと聞くが、この毎日新聞の記者の代物は、自己陶酔記事そのものだと批判されても仕方が無いのかもしれない。