10月 30, 2020

戦後の日本のサヨクの進化と保守の退化の理由

 

「保守とネトウヨの近現代史」という本を読んでいる。実にわかりやすく左翼の動向が理解でき、右翼というか保守陣営の為体が理解出来る面白い本だ。そして記述はニュートラルである。

最近特に、朝日毎日を筆頭に、左傾的飛ばしニュースの宝庫である共同通信や、その配信記事をありがたく載せる地方紙においての偏向報道の理由が、この本では詳しく書かれている。なぜ、左翼的倫理観は何をしても無罪なのだろうという素朴な疑問が解消した。もちろんこの事自体戦後の共通項なのだが。

本の帯にもある「自民党は保守ではない」で、実は「そんなことあるんだろうか?」と食いついて買ったわけだが(笑)まさにその通りの歴史を歩んできている。支那は靖国問題など当初はめんどくさい案件でガタガタ言ったら国際外交問題になりかねないと考え及び腰だったのだが、なんと日本政府側から朝日新聞のネタを気にしてコメントを発表し、「なんだか良い匂いがするな」と思わせてしまったのが当時の「中曽根康弘氏」で、あったことなど実に興味深い。支那に絶好の餌を与えてしまった。近隣の朝鮮、支那には謝罪の文化などないと聞く。一度謝ったら、最後の最後まで謝り続け金を要求される。大陸の歴史的にも、民族が根絶やしになるまでそれは続くが、両者のプライドこそチョモランマより高いおかげで。そう、絶対に謝らない。

ところがだ。宮中倫理や、その護衛の為に派生した武士道では、潔から来る謝罪は美徳なのである。何を勘違いしたか、我が国は他国も同じ価値観であろうと言うことで謝罪してしまった、いや、遠回しに土下座した。それで全て丸く収まると勝手に信じた。

話はそれたが、保守本道を貫くと周囲から反社的右翼と同等に扱われてしまう。かつての国会議員の西村氏など良い例だろう。自民党内の胡坐をかくかのごとき動きをする諸氏は、明らかに保守ではない。とにかく、近年のサヨク的動向にやきもきしている諸氏こそ、この本は読むべきだと思った。なぜなら、保守というものを咀嚼して、結論なき未来へ繋がることは是非とも避けたいと思っているなら、、と言うことだが。

そういえば、八戸には極右で宣伝カーを持っていて、天皇陛下のためにと目つきの悪い人達が集まってくる家があった。そこの主は、完全に半島の人でしかも襟には金日成バッジ ???????確実にビジネスとして成り立っているわけで。ホント世の中にはまだまだ私ごときでは理解不能なことが沢山ある。



10月 26, 2020

コロナ・・どこまで人はあぶり出されるか

 出張で東京に来た。週末だったので、ホコ天などはそれなりの賑わいに、「もやもや」しながらも少し安心したりした。しかし、名だたるテナントビル内は閉店や休業が目立ち、外とは比較できないほど人が少なかった。人と会うときは間合い(2m)を大切にし、お互いマスクで、ポケットには消毒用アルコールを常に忍ばせ、食事時も話もせずにかっ込んで、そそくさと店を出る。常宿のサービスも、様々な制約の中でやっとここまで回復しましたという感じだし、まだまだコロナ収束に向けて皆頑張らないといけないだろうなと思った。

青森県では弘前市でクラスターが発生。驚くほどの数の感染者が発表されるが、実は地方では
感染より風評がとても恐ろしい。第一号は八戸だった。考えられないほどのバッシングを浴び、最後には自死したという噂まで飛び出した。その後暫くして青森の医師が感染したときも「おまえさえいなければ」などと言う酷い落書きやありもしない悪質な噂で持ちきりになった。その頃弘前では、八戸や青森の人は来るんじゃないという張り紙が店舗に貼られ、子供達の部活の試合も青森からの参加は断られたり、もう田舎くささが蔓延していた矢先の、弘前のクラスター発生に、何か遠くから冷めた感じで見ている。要するに皆コロナに恐れおののいている自分を隠し人の所為にしたいだけなのだろう。正確に怖がることを避けているとしか思えない。

一連の出来事のポイントは、「他人への要求」という、自分のことは棚に上げておくという自己矛盾を隠そうとする左傾的思考回路に他ならない。飲食店の不備や客同士のいざこざを目の当たりにして見る店員は、来てくれて嬉しいけれど、だったら来なければ良いでしょという自虐であり、これもまた自虐哲学とした左傾的思考回路の特徴なのだ。選手感染で社長が辞任する阪神とか、謝罪してなんとか曖昧に事を済ませようと言う背景があるから、世の中ではみぎならえで、感染したのはおまえの所為だとばかりに相手を訴える愚行に走る。どこかで誰かが感染するリスクはゼロにはできなのだから、冷静に考えると全く意味のないこと。しかし、高ストレスの状況でまともな判断が出来ないで居るのだろう。そしてあげくは政府の所為なのである。誰かの責任と誰かに対する要求から、少しも未来は見えない。そう、リスクマネージメントの要、責任論ではなく原因論。

こういう状況の中で何をすればベストで、トライアンドエラーでも先を見据えて様々な試みを実現することはとても大切。なのに批判ばかりして前に進もうとしないごく一部の野党のような批判コアな人達が、状況をさらに悪くしていることは間違いないだろう。こんな時こそどう助け合って先に進んでいく方法を皆で考えるか等、当たり前のきれい事に聞こえるだろうが、それしかないのではないかな。人類はバイルスと伴に何十万年も生きてきたという事実を忘れちゃいけない。



10月 14, 2020

社会保険ルールはおかしな連帯責任?だったが、今はどうなのか?

 中央公論に坂井学・内閣官房副長官の論が出ている。その中に歯科の話があった。マスコミの得意な文脈を切って(笑)紹介すると、、、、、なるほど面白いですね。

「当選一回の時です。歯医者さんの診療報酬に対する社会保険の適用範囲が、全国でなぜか神奈川だけせまくなっている、いわゆる神奈川ルールというものがあって、私はそれを是正しよう動いていたのです。国会で質問をして時には、厚労大臣が公平でないという答弁を引き出しましたが、一向に改善されず、逆に、私が歯科医と結託していると誹謗中傷される状態です。そんな時に、菅さんにちょっと昼飯食いに来いって呼ばれました。行ってみるとそこに、社会保険診療報酬基金の理事長がいて、神奈川の現状を理事長に直接説明することができたんです。理事長に決断していただき、神奈川ルールは変わりました。菅さんは、私が困っている様子を見ていて助け舟を出してくれたんです」。


面白いですね。ルールは変わるんです。というか、私がここで注目したのは「神奈川ルール」の存在。ええ、もちろん知っていますとも。社保畑を30年近く歩いてきましたから。厚労省で質問したこともありますし。

そもそもこの不公平ルールの発端は、神奈川県における診療報酬レセプトの内容があまりにも酷かったからと聞いています。もちろん一部の歯科医院だけですが、私も以前一度レセの内容を聞くに及び(真偽は分からないですが)そりゃもう驚きましたときが有ります。
モラルがあまりにも低い、倫理観があまりにも低い、そんな方々がそれなりの数いらっしゃるるのだと説明を受けました。そしてそこには天下無双の問題技官が鎮座しており「私がルールだ」と言わんばかりの結構エグい指導がまかり通っていたそうです。モラルの低いレセにはモラルレスな技官、、と言うことなんでしょうか(笑)。あぁ、なんて恐ろしい。。

全国一律のルールの難しさは、特に地方都市にいれば良く理解出来ます。青森だって、某無歯科医村までわざわざ出かけていって、道がないので3時間も雪かきして(ボランティア)独居老人を訪ね、それだけでも大変なのに、ルールはこうだからそれは請求できませんとか、請求しすぎですとか、現場にいないくせに何を偉そうにと言う事例はたまにある訳です。
あるいはこんな地の果てで開業して、地の果て地域医療に貢献しているんだもの、そりゃ仕方ないよね、ルールは緩くしてあげたら?と思ったりすることも。
しかし、この事案は違うんじゃないかなと思ったりしました。噂だが、アマルガムを研磨してKP、IPM、INLAYSET、とか、それは犯罪じゃないですか?、、とか。

で、私が問題にしているのは、こういう輩が一人でも二人でもいると、全体の信用がなくなる。というか、支払者側はルールとして罰則規定を設けるのではなく、連帯責任としてローカルルールを作成するという、摩訶不思議な現象が起きた(今ではちょっと考えられませんがね)わけです。
「こういう事をする奴がいるから、このルールはこう変更されたらしい」等という噂がまことしやかに流れ、まじめに一心に仕事に取り組んでいる歯科医師達は、何か馬鹿にされたような感じでいやな感じなのであるし、正直頭にくるわけだ。「オレは関係ないだろ!」という具合に。

とにかく、一番不利益を被ったのは当時神奈川県で歯科治療をした国民であり、法の下に平等ではなかったということ。以前問題にした山梨県もしかりなのです。加えて、歯科医師会が国民のために、発端としては何もして来なかった、あるいはお上に楯突くなとしかるべき事由として黙認した事実もまた露呈された出来事だったのではないでしょうか。




10月 06, 2020

学問の自由??税金にたかる自由は理解出来る

日本学術会議が熱くなっている(笑)。国民から選ばれたわけでもない自称「エライ学者」達が思いっきりサヨクを振りかざし、政府を恫喝する姿が痛々しい。サヨク無罪に胡座をかきすぎたので世の中が見えてこなくなったのか。単なる超利権団体?好きにしたいのなら世界に習って民間でやれば良い。国から金もらっているくせに何を偉そうにと正直に思うが。

色々な意見があるなどと言うきれい事はもううんざりですね。段々この会議の本質が分かってきたような気がする。というか、サヨク活動家であり、国民の税金を国益のためには使う気はなく(野党も含めたサヨクの共通項)、反体制という旗印の下反日をしていた人達があぶり出されてきて、実に興味深いし面白い。管総理の「俯瞰」、凄くよくわかる。

肩入れしている一般庶民が洗脳された大衆は、もしかするとこの一件で目が覚めるのではないだろうか?数年会議に参加すると生涯年金として250万/1年が約束されるのだが、政府の意見に対して批判的だからメンバーから外したなんて、そんな綺麗な話じゃ無いと思う。

圧倒的に、管総理の意向を支持する。以下正論編集部にとても良い話が載っていたので抜粋させて頂いた。

民間シンクタンク「国家基本問題研究所」(櫻井よしこ理事長)の理事で北海道大学名誉教授の奈良林直氏は同研究所の5日付「今週の直言」で、「学術会議こそ学問の自由を守れ」と題して、学問の自由を叫びながら、実は学問の自由に介入している日本学術会議の実態を明らかにしています。

奈良林氏によると、北海道大学は平成28(2016)年度、防衛省の装備品開発に関する「安全保障技術研究推進制度」に応募しました。流体力学が専門の北大教授が研究していた微細な泡で船底を覆い、船の航行の抵抗を減らす研究です。

「この研究は自衛隊の艦艇のみならず、民間のタンカーや船舶の燃費が10%低減される画期的なものである」(奈良林氏)

にもかかわらず、学術会議はこの制度について「政府の介入が著しく、問題が多い」と批判し、北大教授の研究も「軍事研究」と決めつけました。学術会議幹部は北大総長室にまで押しかけて、研究を辞退させようとするなど圧力行為に出たというのです。

奈良林氏は批判します。

「学術会議は、日本国民の生命と財産を守る防衛に異を唱え、特定の野党の主張や活動に与して行動している。優秀な学者の学術集団でありながら、圧力団体として学問の自由を自ら否定している」

日本国内での「軍事研究」には圧力をかける学術会議ですが、中国には甘いと奈良林氏は指摘します。「日本学術会議は防衛省予算を使った研究開発には参加を禁じていますが、中国の『外国人研究者ヘッドハンティングプラン』である『千人計画』には積極的に協力しています。他国の研究者を高額な年俸(報道によれば生活費と併せ年収8,000万円!)で招聘し、研究者の経験知識を含めた研究成果を全て吐き出させるプランでその外国人研究者の本国のラボまでそっくり再現させているようです。そして研究者には千人計画への参加を厳秘にする事を条件付けています。中国はかつての、研究の『軍民共同』から現在の『軍民融合』へと関係を深化させています。つまり民間学者の研究は人民解放軍の軍事研究と一体であると云う宣言です。軍事研究には与しないという学術会議の方針は一国二制度なんでしょうか」日本学術会議には、政府に説明を求める前に、中国の「軍事研究」への協力についての実態を説明してほしいものです。

10月 04, 2020

忘れるんだよ

 今からちょっと前までは、「あつ!、そうだ!これはいいな、よし今度からそうしてみよう!」なんて、仕事でも、プライベートでも色々なアイデアが浮かんだら実行していた。もちろんトライアンドエラーで。

最近、あっ!そうだ!こうしてみよう!なんて思っても、すぐ忘れる。忘れるので雑記帳や備忘録を作っているが、そこまでたどり着かないうちに忘れる。たどり着いても何だったか思い出せない。思い立ったときは素晴らしいアイディアで、多分実行できれば楽しいんじゃないかなと言うことも、最近は忘れるので半ば諦めている。特に60歳を境に酷くなってきた。

歯科医院と老人ホームで朝礼をするのだが、朝礼ではこういう事を言っておこう、、なんて思っていても、最近特に、話しているウチになんだったか忘れて、違う話をして、終わってからしまったとその事を思い出す。

これはいけない。もう、仕事どころじゃないかもしれない(笑)。

ゆっくりしたい願望なのだろが、動いていないと本領発揮できない自分と、なかなか休ませてもらえない今の環境が相まって、あと10年はこんな感じで行きそうだが、70歳でどうしようというのだろうね(笑)。

まあ、人生こんなものか。まあ、凄く良い方なんだと思っているけれどね。(笑)



10月 02, 2020

レセ1枚あたりの平均点が良い感じ

 昨年の集団的個別指導を受けたときの平均点が1660点だったので、今年の4月からの平均点を気にしていた。当院はフルマウスなリコンストラクションをかなりの精度と頻度で(首都圏の自費のフルマウスには絶対に負けない)保険で行う場合が多く、想像を超える咀嚼の安定という口コミが口コミを呼び大変な数の補綴を行っている関係上、平均点が昨年に比較して大幅に上昇し、上半期は2000点弱となった。はい、来年の個別指導は、見事に当選するのでしょう。

これで、やっと保険診療に関するディスカッションが当県技官ときちんと行える。世界20カ国以上の歯科医師達と話して気がついたことがある。世界の中の日本の社会保障における歯科は、類いまれな利点とややもすれば誤解されがちな欠点を持っている。これは仕方が無い。世界一の長寿を支えている根幹もまた、この社会保障で行える再建治療に他ならないのだが、どうも技官はインターナショナルな事情をご存じないような指導が見受けられ、非常に楽しみでもある。世界に胸を張ってその事象を言えるかどうかが鍵だろうが、重箱の隅の忘れられた埃や、ドブをさらうのが仕事だと思っているのならなかなか話は食い違うだろう。技官のその話国際学会で披露したら、皆さんどんな反応を示すのか確認してみたいことも沢山ある。患者ファーストじゃなく青本ファースト(笑)。

試しにちょっとカルテを見直してみると、記載不備や記載漏れが時々見られた。しかしそれは患者と術者の場を壊すようなものでもなければ、我が国の社会保障の理念から大きく逸脱しているものでもないと確信するから直さない。記載が算定要件となっているものもあるから、記載漏れなら減点すればよろしい。とにかく加筆や直しをしたら本当のカルテの意味が無くなる。

当院は手書きカルテである。いまだに、この手書きの連携を超える「電子カルテもどき」に出会っていない。一日100名前後の患者数だから口述筆記をさせサインをする。本来は今流行の「印鑑」なんだそうだが、実に面白い。以前、厚労省の歯科課長と社会保険と歯科のお話をしたとき、その未来に対する造詣の深さやシステムの改善に対する前向きな姿勢をとても尊敬した。システム改善の中で、例えば手書きのカルテの口述筆記の印鑑は、実は笑い話の種だった。誰でも捺印できる、誰でもサインできる、そんなものがカルテという非常に機密性の高い公文書と同居するのだから、本来の電子カルテ化(ワープロ機能を持ったレセコンでは無いもの)に歯科も早く行かなければいけないはずなのに、日歯の重鎮の反対とか、もう何が何だか(笑)。

サインがないとか、そんな些細な話はまあ置いておいて、肝心の内容に関して、ガイドラインから逸脱するごくまれなイレギュラーなケースを、どう理解してもらうか頭が痛い。臨床経験のある技官ならピンと来るだろうが、ほとんど経験が無いか、あるいは矯正や小児とか特化した、しかもごく僅かな経験で人様に指導をしなければならない技官は、非常に悩むのだろう。だからこそこれも前述の課長に言ったが、「一定の臨床経験の無い技官はやめたらいかがか?」そしたら笑い飛ばされた(笑)。「私だってほとんど無いですから」。

と言うことは、将来への歯科に対するビジョンと理論を持ち、現場を理解出来る、、、そんな難しいことじゃないと思うが。とある若手歯科官僚に議員会館での謀議員へのレクチャー時、私は聞いた。

「先生、日本の歯科は将来どうあるべきなんですか?」

すると彼は答えた。「そんなこと、私の口から言えるわけがないじゃないですか。」

これが、歯科の厚生行政の確信なのだろう。。。。。