10月 31, 2022

忘れてた(笑)

 考えてみると、3年前までは何処か学会に出席すると大概はブログでその考察をカキコしていた。が、、今回のジュネーブEAOは総括を忘れていた。と言うことで考察。

本当に久し振りの海外学会だったんですが、飛行機はアラスカ廻りで15時間近くかかってロンドンヒースロー空港。僅かな時間で乗り換えてジュネーブに。ここで気がつくのは、ヒースローに到着して、マスクな人は日本人だけと気がついた。むしろマスクな自分がちょっと恥ずかしい感じ。第何波が来ようが、もうマスクの有効性なんて誰も信じていない感じ。自由主義国家では日本だけがガラパゴス的だと強く感じるのです。

EAOスタートの三日前からジュネーブに入り、初日はジェットラグ解消のためにジュネーブ散歩。あいにくの雨模様だが、連れの次男の奥さんドクターNNは異常な晴れ女だと自負している。確かにさっきまでぱらついていた雨は、道すがら止むのだ(笑)。傘を持ってホテルを出たが全く必要なかった。ベタなジュネーブ観光をしながらあまり美味しいわけでは無い昼食。まあ、フォンデュだがハズレでは無い。パスタはなんかスイスの山の上で食べるのびのびしたパスタで、まずいわね(笑)。

翌日は次男の故郷ともいえるLausanneとSaanen-GstaadまでMontreux経由でゴールデンパスに乗って卒業した中学や高校やフランス語学校に。こっちもしょっちゅう連れて行ったり迎えに行っていたからとてもとても懐かしかったのでした。でも天気がくすぶりせっかくのスイスな町並みや山並みは雲にかすむのでした。勿論雨はこらえたけど(笑)

次の日は、都城のジュネーブ大学に留学していた田中先生のお計らいでジュネーブ大学の歯学部見学。これはまた、面白かった。この話は後でまとめて紹介と考察ですな。


さて、やっとEAO。朝から期待していたレクチャーは、実は期待外れでガッカリ物ばかりなのでした。絶対あるだろうと思ったグルンダー先生の話は今回はなし。ものすごく期待していたジュネーブ大学のIrena先生のライブ(笑)も殆ど無し。まあ、チェアマンだからね。アイルランドEAOの講義でものすごく面白かったから。いつも思うのだが、自分のおかれている立ち位置を確認する目的も大いにあるEAO等のミーティング。真新しいことは特に感じないけれど、レクチャーの先生方の入れ替わりには感心した。そしてEAOの最大の特徴は(私の勝手な意見)社会性とインプラント。方や、米国のAOの特徴は「私が一番」と思う個人の自慢とインプラント。EAOは哲学的。AOは技術的。こんな感想はいつもある。

今回、前回のポルトより、より若手の精力的な先生方が、例えばデジタルをファウンデーションに様々な取り組みをしたり考えたり。そういえば、かなり多くのメモがあるので(皆写メだろうけど(笑)私はメモる、、)整理すると言うより備忘するためにね。

ちょっと気がついたのだけれど、各社ブースを見て回って、なんか知らない聞いたこともないメーカーが凄い沢山増えたような気がする。シンガポールに行った佐久間先生も感じたようだが、なんか、ノーベルアクティブのコピーの様な形態が凄い増えているのは同じ感想。まあ、こう言うのがこれからのトレンドになるならそれはそれでいいのかな。

この先私がインプラントをあとどれ位やって、あとどれ位面倒を見続けられるのかを考えたとき、今回のインプラント学会で結構刺激を受けた次男夫婦が、私の後をキチンと引き受けてくれそうなことが、今でも新しいインプラントや施術にちょっと興味を持ち続ける私の救いなのかもしれない。そうでなければ、記憶障害とか出てきている自分では(笑)このまま続けても患者さんに迷惑をかける事になりかねないから、本来ならもう少しずつフェードアウトの準備に入らなければならないのでしょうけどね。



10月 25, 2022

歯科医師がいない

 最近、歯科医師法改正の為に何が出来るかという仕事をしている。一般の人はわからないかもしれないが、私たち歯科医師は法的な担保が非常に希薄な医師なのだ。110年前の歯科医師法に拘束され、現代歯科にマッチする医科歯科連携に必要な知識とスキルは、厚労省の官僚の手の内で踊らされている現実があるのだが、まあそれはおいておこう。これから少しずつこの話をしていこうかなと思う。FBだけでは不十分だろう(笑)。

様々な資料をつらつら見る機会が以前より増えた。で、その中で気がつくことがある。2025年以降歯科医師はドンドン減ってくるのでは?という現実だろう。昨年の厚労省のデータでは、私や王林ちゃんが愛する青森県は、全国ワーストワン。なにが?歯科医師の数です。10万人あたりの歯科医師は青森県では50人ちょっと。一番多い東京で120人ちょっと。確かに人口から行けば、青森129万人、東京1400万人。東京が多いと言うよりは、青森の少なさが確かに際立つ。

そして加えて、現在、歯科医師の平均年齢は54歳で右肩上がり。既に歯科医師の3人に1人が60歳以上となっており、開業歯科医に限定すれば平均年齢が60歳を超えている。うち約9割が「後継者なし」の状況と言われており、安定的な歯科医療の提供体制が揺らぐ可能性がある。これは地方都市ではとても深刻な問題で、行政とタイアップする様々な歯科事業が出来なくなる可能性も出てくるのだ。ここに加えて来年山田参議院議員が提出するだろう「国民総歯科検診」事業も、素晴らしいのだけれどやり手がいなくなってしまうのだ。

歯科医師数自体は2025年頃から減少し、15年後には全国平均で人口10万対で63.5人(1994年の水準+今の青森県(笑))になるという推計をするコンサルも出てきて、歯科コンサルビジネスチャンス(笑)。そして女性歯科医師の今よりの増加では、そのライフイベントを考えればさらに少なくなるのでは無いかしら。いや、歯科医師ではない旦那が子育てと主婦をすれば良いだけなのだが。。。


さて、暫くFBの所為にしてサボっていたブログだが、業界人には面白いネタが増えたので、歯科医師の法的な綱渡り診療を是非紹介していこうかと思う(笑)。