2月 26, 2006

2月24日の鹿児島空港発羽田行きJAL1864便。機内の携帯電話使用制限の言うことを聞かない30代の男性が、乗務員に何度も注意されたことに腹を立て乗務員の胸ぐらを掴んで暴言をはき、唾をかけた(笑)。機長の判断で搭乗口に戻り、一度その問題の男性客を降ろし、携帯電話を使わない事を約束させ、再び搭乗させて1時間以上の遅れで出発。。。。。。

考察1:この男性について
1,障害
知的障害が少しある可能性もあるので、それならば仕方ないかも。注意されている意味が理解出来ない。しかし、自分で搭乗できたりする訳だから、一般社会生活には問題ない人でしょう。
2,30代の子供
唾をかけたりするのは子供のケンカの常套手段。社会性や理性の大脳フィルターを全て取り払い、感覚的自己主張と権利だけを強要する姿はまさに大人の仮面を被ったおそるべし子供。最近30代前半の世代に非常に多く生息すると聞く。各評論家の分析では、やはりいつも悪者扱いされるが、団塊世代層の子供達と言う評価。団塊世代の親とは自分達の親の生き方を全て否定し、個人の生き方や権利、つまり「個」にのみ最大の価値があると言い聞かせなければ生き延びて行く事が非常に難しかった時代背景があり、そのことを子供達に植え付けたと言われている。古来のモラルやマナーは彼らの元では無意味なものとなる。彼らの子供達が社会の実権を握る時代はそう遠くは無いだろうが、極めて拡散した、しかし、カオス的とりとめのない時代を予想しておかなければならない。
3,ちんぴら
近代や○ざも高学歴インテリが増え、任侠の世界も落ちこぼれが増えているらしい。ちんぴらの、映画やドラマのワンシーンにこう言う場面は良く遭遇する。「なんじゃぁ〜われ、わしがしちゅうことに、ナンゾ文句でもあるんかい、わりゃ〜」と言うような、通常の社会性自体が自身の立場や職業にそぐわない場合、こういう形で威嚇し距離をおかないと彼自身自滅する。しかし、謝って約束して乗り直す所がちんぴら。ちょっと憎めない。

考察2:周囲
1,JALの対応
お粗末。最近良く聞かれる「金をもらっているんだから、何でも言うこと聞け」という権利主義の客に対して、しかし、多くの他の客の命も預かっているというプライドのかけらも見られない。繰り返し注意した客室乗務員の心意気が浮かばれない形となって残念。最近おかしなJALなので、個人的には海外旅行で一番外したい航空会社。現場の乗務員の思いを全く理解しない会社上層部の対応が、この一件でもよく解る。使わない約束させたから乗せるなどと、権利主義への危険な傾倒以外考えられない。こんなやからは胸を張って「乗せない」と何故言えないのか?こんなつまらない人間一人のために他の多くを犠牲にするのか?JAL。その精神哲学を教えてくれ。
2,近くに居合せた乗客
何故周りの人も注意しないのか。勇気?そんなものじゃないだろう。携帯電話使用禁止の理由は賛否あるものの、万が一計器に異常を来し死ぬのは皆なんだという認識の低さと、他人に対する「かかわり合い」の拒否。おかしなヤツが砂粒の「個」なら周りもまさしく砂粒の「個」大切なのは「自分」それを守ってくれないのは、お金を払っているのにうまい事処理しないJALで、私は関係ない。でも何かあったらJALのせい。ここにも米国の毒、権利主義が横行する。

明治の文豪の小説を読んでいると、時々出くわす場面がある。名も知らない多くの人々が一致団結し、マスとして非常識な悪を排除するシーン。当時日本人は、己の生き方と目的にプライドがあった。だから知らぬ人だろうと、おかしな事をするヤツは平気で追い出した。今回のこの場面、明治の気概を持った人々が搭乗していたなら、こんなヤツは皆にとっくに機外に放り出されている。JALの手を借りずともだ。
いつからか、日本はこんな情けない国なのだ。。。。。。

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