保険診療の大幅な引き下げを受けたかどうかは知りませんが、、、経営セミナーの案内が来ました。結構有名所からです。一般開業歯科医院にとって、歯科医学の患者さんへの貢献度は、医院の経営のあり方に深く関係があります。適当な経営では適当な提供しか出来ません。中長期的に経営基盤を安定させる事は、歯科医院の自力を保つ事、すなわち歯科医学の患者さんへの適切な還元と言う事になるのです。
さて、セミナーのうたい文句
「自由診療にこそ、患者様の真の幸せがある・・・」
だそうな・・・・。そうなんですかぁ?
以前、自費率45%を目指す、、等と言うセミナーが盛んだったらしいですが、今はドウなんでしょう??確かに、今の保険制度では安かろう悪かろうの感はぬぐえないのも事実です。しかし、世界に類を見ないフリーアクセス(注1)を実現し、ここまで発達した社会保障制度を、医師の個人主義だけで崩壊させていいものなんでしょうか?悩みますね。。確かに日本の歯科評価と言う観点からの現状は散々なものです。先般も書きましたが、さらに輪をかけ今回の診療報酬改定では歯科の保険外しの意図が見え隠れします。医療費全体のわずか8.9%でしかない歯科を保険から外してどうなると言うのでしょうね。困るのは国民じゃないですか。歯科医も患者さんも背に腹は代えられない状況になれば、それなりのお金は捻出するでしょうから、細々と食いつなぐ事は可能でしょう。しかしそういう現状で誰が好き好んで大変な苦労をして歯科医師になりましょう。将来の、次世代への負の遺産を誰が抱えますか。。
そう思いながら、八戸も含め色々医院のHP見てますと、ひどく衛生的で無機質な、加えて「さあ、ステキになりましょ!」みたいな医院、日本中に増えたなぁ。。否定はしないけどホントにこんなので良いのかな?皆さん患者さん。。 世の中、六本木赤坂的おしゃれダイニングバーも良いけど、定食屋でビール飲みながら、あるいは屋台でがやがやと喧騒とチューハイを楽しんだりしてる人を見下さないで欲しいなぁ(笑)・・感想(笑)
だから、こういうセミナーが盛んになるんですね。しかし私は、安易にアメリカングローバリズムの餌に引っかかるつもりはありません。安易な自費信仰は結局米国のような悲惨な歯科の現状を産むでしょう(注2)。絶対にもっと良い方法があるはずです。国民も含めてもっと議論しましょう。でも、歯科医師それぞれが、自分がよければそれでいいじゃん!って思っちゃったら、ハイ〜そこまでよ〜。ですから、歯科に限らず個人主義は社会を崩壊させるさぁ(笑)。
注1:フリーアクセス・・日本以外の国では、一般的には患者さんは、所得や所属により行ける病院や診療所に制限があり、加入している保険の種類によって医院を選択させられる。逆に米国のERが、全くこれらが関係していないフリーアクセスの受付。ただし病院の年間予算が決まっているので、早々と追い出される場合もある。
注2:ここのシリーズを良くお読みください(笑)
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