月曜は淡々とお仕事が忙しかったのですが、中でも朝一で行ったGBRが今年の最大の難症例になるかも。次の日かなりの勢いで腫脹してきた顔を見て、あ、ステロイド入れておけば良かったと反省。続けて、飴細工のように根尖が4本曲がって下顎菅に一本迷入している水平埋伏智歯抜歯で疲弊(笑)。勤務医にはどんな症例でも絶対に30分以内に片をつけることと教えている以上下手は打てないし。で、何とか25分で。今日はもう勘弁して欲しいなと心の中でつぶやいた。なぜかこのときはステロイドを入れていたので外科侵襲がかなり大きかった割には次の日は楽だったようですな。実はソニックサージオン様々の抜歯でした。
火曜日は午前中、昨日弘前講演を終えたUCLAの小川教授がわざわざ当院を訪ねてきてくれまして、そりゃ恐縮。随伴の清川氏が中学の後輩だと後になって知って今度はもっと盛り上がるだろうなと予感しました。
小川教授とは色々な深い良いお話をさせて頂きました。どちらかというと傍若無人な育ちの悪いワシですから、随分と失礼な不躾な質問もしたと思うのですけれど、快くご回答頂いた教授の懐の広さに感激でした。ここをご覧の諸氏は「えっ?ケンカしたんじゃないの?」と無粋な事を思うでしょうが(笑)、そう、大の米国嫌いのワシが直感的に「この先生はノーベル賞を取るんじゃなかろうか?」と予言(偉そうに言わせて頂くと)させるだけの科学の探究心に感動です。
そしてそれだけならそんな教授はごまんといますが、科学的裾野だけではなく、口腔先端応用科学研究会会長として先週日大で講演した、歯科医療の社会学的考察の応用と未来へのビジョンに、ワシのような田舎侍は足下にも及ばないなと敬服した次第です。
しかし、ワシだって対等に話すくらいの経験値は持ち合わせていましたから、過去から未来に向かう歯科医療のビジョンを、昔からの経験的歯科医学(兄ちゃんの言葉を借りました)と机上のエビデンス歯科医学の両面から臨床という土俵でつきあわせてデータベースを構築していく作業はワシら純粋な開業医にしか出来ないんじゃないかという提案だって偉そうにしておきましたし(笑)。
チタンにおける光機能化に関しても、数々の疑問を解決させて頂きました。そりゃそうです。発見して論文を書いて実践している本人ですから(笑)。巷に流布している光機能化に関するお話は、何か本人の手を離れて勝手に舞い上がっている印象を受けましたね。教授には哲学がありました。しかし、巷の光機能化に関する情報は哲学がありませんでした。ワシらの目にとまるのはそこに存在するビジネスとしての側面だけでしたから、米国の毒の嫌いなワシにとっては理解できないモノでしたね。
しかしそういうワシだって、小川教授の日本語と英語の論文を読んでかつて勉強していましたから、逆に本人を目の前にしての質問はより理解の深いものになったわけです。
が、実はまだ少し質問はあるのですけれど・・・次回こちらからUCLAにお邪魔して、またにします。
兎に角、こんな地方都市の当院をわざわざ選択し訪れて2時間あまりディスカッションさせて頂いた小川教授と仕掛の清川氏に、本日は本当に感謝いたします。
で、今日小川先生を見送りつつ思いついた造語
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