1月 06, 2020

どんな年になるだろう

新年も明けて数日が経った。やはり今年の短期目標を持たないと、問題意識が欠落して漫然とした過ごし方になるので気をつけなければ。

パブリックな目標は幾つかある。
アカデミックな歯科的問題を考えると、当院における今まで以上にデジタライズされた日常の診療システムを考えていきたい。人と人との触れ合いであるところの医療の中に、どういう形でシームレスなデジタルソリューションを潜り込ませられるかは重要だろう。人が楽になり、より思考する時間を持つようになるための技術なはずだから、この事で今まで以上の全てのコミュニケーションが<患者ー医療関係者>の場で円滑になるように考えていきたい。今のままのデジタルでは全然いけない。
ポリティカルな目標も持ちたい。
世界に誇る我が国の歯科保険システムの否定の上に成り立っている自費診療のあり方を明確にしなければ社会保障の中の歯科のあり方が揺らいでくる。元来補綴を外したい意味も分かるが、そうなっては元も子もないだろう。また、金属問題もその理由でわざと放置している感もある。世界一のシステムを守るべきだと思っている。
そして研修医問題にも一言。研修医の受け入れ施設の基準はどうなっているのだろう。かつての厳しさはなくなり、ある研修医の話では、例えばラバーダムの気配すらないとか、レントゲンの現像は当院なら20年以上前に終わっているところの驚きの手現像だったり、これからの時代へのデジタルのデの字もない環境が、コミュニケーションのみのスキルアップのためにと言う環境だとしたら、研修医の将来がこれでいいのだろうかと考える。そんなことを制度のトップの役人や偉そうな先生方は考えもしないだろう。あげくに、うちのように何年も研修医が不在なら受け入れをやめよとか、地方都市や歯科医師の現状も理解出来ずに勝手なことを言うだけ言うのも、いい加減にしてほしい。

プライベートな目標も幾つか。
仕事場に寝泊まりして31年、念願の自宅を完成させたい(笑)。60歳を境に、今までの生き方を振り返り、反省すべき事だらけであった。これからの生き方はその轍を踏まぬよう、実に新しく見える道を進んでいきたいが、天職だと思っている歯科医師としての仕事は次世代にきちんと引き継げるまでは頑張っていかなければならない。しかし、自分の思うような生き方で行くべきだと思っている。それが自分を信じるプライドとなる。
剣呑である自身の健康面も、健康であるからこその正義足る発想であり、周囲に対してももう無茶は出来ない。
そう、心も体も穏やかに今年は過ごしたいが、それではダメなのだろうか(笑)。



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