10年前、未曾有の経験をしたときのおおらかに振る舞おうとしている(笑)当時のブログを読み返してみた。結構面白い、そしてクローズアップされるのは、やはり角度を付けた(朝日新聞隠語)マスゴミの報道だったかもしれない。
https://plaza.rakuten.co.jp/dentalkuma/diary/201103130001/
https://plaza.rakuten.co.jp/dentalkuma/diary/201103280000/
そして、歯科医療支援だが、ここに面白い書き込みをしている自分がいる。FBでも少し触れたが、困っている患者は蚊帳の外で、プライドやしきたりに右往左往する医療関係者だった。花巻空港に一体どれだけの医師が集まり、ドコで何をすれば良いのか五里霧中。ヘリで運ばれてきた一人の患者に医師が群がる不合理。きれい事除けば、、歯科も同じだった。
本当の現場は実に泥臭いのだ、という話を後の講演会で何度かお話しした。気持ちの良い話ではない。しかしそれを糧に次に繋げてほしかった。阪神淡路震災も新潟震災も、歯科の活躍や行動はわからないながらも相当頑張ったはずなのに、その記録や行動が継続して伝わっていないために毎度同じ不合理を繰り返す悲しさと気がついた。その後の熊本でも、東日本の土壇場のできあがったシステムは継続されなかったと聞く。とても残念。
どのフェーズで歯科医療がどれだけ必要なのかは、被災地のQOLと密接に関係があるはずなのだが、それどころではないと毎回切られている歯科だったが、新潟震災でその理屈を無視してスタートした当時の小千谷市の歯科医師会専務の行動に感化され、宮古田老地区での歯科支援の指揮を執った。地元歯科医師会の困惑は手に取るように理解したが、その確執を乗り越える理論と哲学が私たちを動かした。目の前に困っている人が大勢居る、、、ただそれだけなのだ。当時のブログにもあるが、緊急事態に巻き込まれた絶望の淵にある人を真に救うのは、「情報」でも「言葉」でも、ましてや「法律」や「ルール」そして「プライド」や「立場」などではない。「行為」、そう、アクションそのものなのだ。
これは、その時真に思い感じたことで、経験則とはいえ今でもこれは変わらない。現場で汗した本当の思いなのだ。
最後に思うが、こういう現場で常に心も体も頼りになるのは自衛隊だ。我々医療人は、有事の際は自衛隊の傘下に入る訓練をし、その指揮系統の元で医療行為をするのが一番合理的で一番理にかなっていると今でも思っている。講演会でも何度も話したが、いらぬサヨクに批判される。あなた方は助けないから安心してください。
安全保障のプロ集団の元で仕事をするべきだとつくずく感じるのだ。
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