6月 30, 2024

一年ぶりのタイに思う

東南アジアは多分、水が合わない。東南アジアメシ不可欠の香草も好きじゃない。特にパクチーは私にすればドクダミ臭で、小学生の時、学校裏のくみ取りトイレ(小学校が水洗になったのは昭和45年5年生の時(笑))の周りの大量のドクダミ草取りを何かの罰で何度も命じられたときの匂いなのだから。


今回一年ぶりに来たタイはバンコック。到着して2日ほど腹を壊した 。拾い食いなどはしてないし、超怪しい屋台メシもいただいてはいない。なのにだ。しかし水が合わないのにまた来たくなるのは、大きなエネルギーを感じもらえるからなのかもしれない。数年前、タイじゃないがベトナムのダナンに分院を作ろうと思い立ち、エージェントを絡めて色々動いた矢先、円がドンドン安くなっていき途中で断念した。この時の工作情報は全て保存しているので、コレから興味のある方にはあげますので連絡ください(笑)実はコレはもっと以前に企画したホーチミンプランに続いて2回目なのですがね(笑)。その時も挫折(笑)。


だから、タイも悪くない。貧富の差がとんでもないが、バンコックの意識高い系な高所得な人々は確実に増えているようだ。私は嫌いだが、この手の人達を相手にビジネスをするにはとても良いチャンスなのかもしれないと思っている人が増えたんだろうか。兎に角、バンコックのエネルギー量は毎日の交通渋滞に代表されるように大変なカオスとなっている。これは20年前のムンバイで感じた同じエネルギー量かもしれない。アイコンシャムに代表されるようなどでかいショッピングモールが幾つかあり、何処も大賑わいなのに、方や小さな裏路地の商店街や市場、そして別の国に迷い込んだかのような薄汚れたゴミだらけの中華街(タイの人口約7000万人に対して支那人は1%の70万人らしい)の賑わいも相当な物で、まあ、田舎者の私は確実に「人に酔う」「なんだかわからない匂いに酔う」。

市場の中は、特に花市場の中は、若い職人さんから高年齢の職人さんまで豊富で、継承も今のところかなり上手くいっているようで、引きこもりの若者の話は殆ど聞かないし、横暴な老人の話も殆ど聞かなかった。ただ、やはり気になるのは圧倒的な貧富の差。コレに拍車をかけているのが支那人らしいとの話をタクシー運転手から聞いた。だから彼は支那人は本当に大嫌いで、この国から出て行ってほしいと。もちろん彼らは相応のお金は持っているけれど、自分たちの国はそんな支那金に頼るほど落ちぶれちゃいない、、、、えっ、どこかの国の岸田首相に聞かせてやりたい話だな(笑)。

正直な経済感想としては、今のタイはほぼほぼ日本の物価価値と同レベルだと思う。コレ日本だったらこれくらいの値段だな、、と思う現地値段がほぼ同じ。これは脅威じゃないのか?支那の顔色ばかり気にしている我が国はダメなんじゃないか?

昔のように、東南アジアの旅行は物価が安くて助かるわ、、、じゃないね。カンボジアも急成長、ベトナムだってもちろん。ラオスはまだらしいが支那がどっぷり入り込もうとしているのに抵抗しているらしい。そして東南アジアを語るときどうしても外せない、かなりの数の支那工作員の暗躍。もうさ、何処にでも湧いてるバグじゃない?

今、一帯一路の選択をして苦しんでいる国々の一つにタイがあるかどうかは知らない。でも、今回、そういえば、支那の不動産経済が崩壊寸前なのか、高層ビルの建設途中で廃墟になっているらしい高層ビルを幾つか見た。支那の会社だそうだ。その昔、山田長政が日本人村を作ってタイに貢献した理由は、今の支那が貢献しているふりをしている状況とは、そもそもがまるで違うんじゃなかろうか。

空港までの帰りのリムジンタクシーの運転手さんに250バーツチップを渡したら、めっちゃ喜んでいた。まあ、手持ちのバーツを全部渡しただけなんだけどね。そういう所がまだまだ嬉しいタイ。多分、近いので、、、また来ると思う。(笑)


6月 11, 2024

様変わりしたように感じる今年の顎咬合学会

 1993年(平成5年)まだ保母先生がこの学会の会長時代、咬合の問題を詳しく勉強したい思いで入会した。と同時に認定医の試験を受けた。自分も若かったし、これからの歯科を考える上で咬合の重要さと面白さを、アプローチとベクトルの違う他の研究会学会と同時に参加していたため、とにかく楽しい学問だと感じた。日常臨床にすぐに落とし込める学問の中で、ダイレクトに結果がわかるのもとても有意義だった。

この30年の間、コロナの4年間?を除き確実に毎年参加はしている。臨床医の集まりというだけでなく、世の中の動向やトレンドに反応していく学会が、大学主体とは違いやはり面白いと感じていたからだ。


しかし、15年ほど前からの少しずつの変化に私は敏感ではなかった。そして10年ほど前からは基調講演だけを拝聴し、あとはスーパー後輩の茂木先生なんかと裏ぶれた下町屋台や居酒屋に強引に連れ出して飲みに行くのがこの学会のお決まりになっていた。なぜかというと、非常につまらないと感じていた内容になっていたからだろう。上から目線で申し訳ないが、お金になるペリオとインプラントとマーケティングだらけで、本来ならペリオと咬合とかインプラントと咬合とか、そもそもの考えなければならない話題が皆無になってきていた。私のブログで「顎咬合」で検索してみるとどうやら大きく変化してきたのは2010年過ぎたあたりのようだ。その時期の会長や主催者の苦悩がよくわかる。・・・・咬合では人が集まらない、、、、咬合では経営に繋がらない、、まあ、そんなところか。仕方ないかもしれない。開業医の集まりの開業医の学会なので学問的視点の切り口が別なのだから。



で、今年だが、咬合が戻ってきた!メインディシュが戻ってきた。かつて私が感じたデザートばかりが多くて
メインディシュにありつけないと言った感想を思い出す。今で言うならサブスクだらけで、元のアプリって何だっけ?という状態が長く続く。大会長の主張もあるのだろうけど、苦悩の末の客寄せ感が満載すぎた。


今年の開催は実にメインディシュが並んでいる感想。これなら私が一番脂がのっている時分なら「ワシにも話させろ」という感じ。一番あれこれ出来ていた時期、あちこちでプレゼンした物だが(最近の私の咬合の話はこれ)、この学会だけはやっていない一番の理由は肌の違いだったのかもしれない。まあ、誘われもしなかったし、私もそれほどの物じゃなかっただろうし(笑)。そういえば、苦手な先生だらけの時があった。その頃、大学の四国は高知の後輩が興味深い咬合関係のプレゼンを小さな部屋で何度かやったが、やはり彼もまた、私が肌の会わないイケイケ先生方が嫌いらしく、数度のプレゼンの後「ダメだここは最低だ」と言う台詞の後、参加しなくなったのを覚えている。かなり優秀な後輩だったが、咬合理論に一途すぎたのかもしれない。


当院卒業生の小澤先生の、短いながらのプレゼンはとても秀逸だった。こういう話を20年前から様々な視点と様々な地域で繰り返す先生方が、この学会に沢山いたとしたら、是非とも私も参加して盛り上げただろう。なんていう感想が今回の非常に有意義な内容だったのかもしれない。来年これにも増して素晴らしい学会に進化することを期待して楽しみにし様と思っている。私は佐藤先生や青木先生グルーブに内心とても感謝している。顎咬合学会を本来の形に誘導してくれた今回のプレゼンの数々だったのではないでしょうか。来年もお願いいたします。