天気も悪いしそんな時間もないから、明日は勉強三昧ですけれど(笑)、年に1回くらいは天気のよい東京を散歩します。
東京メトロの六本木一丁目から泉ガーデンに向かってエスカレーターを上りスウェーデン大使館前まで行きます。泉ガーデンレジデンスとか横目で眺めながら「こういうところに普通に住んでいる人たちって、ある意味本物だよなあ」とか思ったりします。ヒルズの上とかは、いかにも下品な成金っぽくて好きじゃないけれど、ここいらへん一帯は、本当の「お金持ち」なんだろうなと、あこがれるでもない、ためいき出るでもない、世俗から隔離された穏やかな高貴な日常を想像したりして。万が一大地震でも来ても、この辺の人たちはなんかの映画のように確実にDNAを残せるようにプログラムされているんだろうと、羨ましいとかの次元じゃなく、本当にそう思ってしまいます。
大使館に向かって右手に折れるのが好きです。確か数年前まで、少し進んだ右手に民家の廃屋がありました(今は高層マンションになってます)。小さな平屋のその家の小さな庭には小さな二人乗りのすっかり錆び付いたブランコがあって、その昔、ここには確かに何かとても幸せな時間が流れていたろうと、ふと立ち止まったものでした。
ラフォーレミュージアムのところを右に曲がると、坂の下は有名な六本木住宅。そちらには曲がらずにまっすぐ進みます。道は急に左に折れ坂道を下ります。その坂道の途中左手に花屋があります。たまにしか通らないのに、いつもすてきな花が小さな花屋に並んでいる景色は、これも実は東京の不思議だったり。だって、こんなところ誰も道歩いてないんだよ(笑)。誰がいつも買うんだろう?どこかのお店と提携しているのかな?すてきな花屋なのにそんなことばかり考えてしまいます。
そのすぐ右手には、瓦屋根の築50年は平気だ過ぎているだろう、まさしく昭和が軒を連ねているのが好きです。ここ数年で大分様変わりしましたが、この昭和が好きでたまりませんね。もちろんほぼ廃屋です。人の住んでいる気配がしませんから。
ここいらあたりから、行く度にコースが変わるんですけれど、まさに麻布台真ん中。路地を入ると行き止まり。人の気配なし。クリーニング屋さんの小さな管板。おかっぱの
女の子とランニングシャツを着た坊主頭の男の子が突然飛び出してきそうな、そんな通りですね。怪しい建物もすてきです。麻布ロングビーチマンションというネーミングにぶっ飛びます。まさにど田舎の発想に心打たれるのです(笑)。
東京都心には、地方都市ではすでに全くなくなってしまった「昭和」がまだまだ残ってますものね。以前、池袋から護国寺あたりをぶらついて飯田橋まで散歩したときも、ほぼ迷子になった(笑)雑司ヶ谷の集落内で、小さな角を曲がったら、もーれつア太郎ばりの小さな八百屋が住宅地の中に突然出現して、軽いめまいを覚えたですよ。タイムスリップか?そこを通り過ぎると、半間もない間口の金魚屋。おぉぉ。金魚屋なんて、、、ありなのか?次に現れたのが、小さな肉屋で(八戸あたりでは絶滅したね)店の前で定番のコロッケを売っている。いやいや、商店街じゃないし、ここは。とひたすら感動したのが、どうやら癖になっているみたい。。。
ワシが東京は下町が好きなのも同じ理由かもね。次こそまだ未開の地、最後の最後の東京昭和遺産地域、、、そう電車で少し遠いが、墨田区、京成「立石」に思いをはせるのでR。
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