20年程前の浅田次郎氏の「地下鉄に乗って」を久しぶりに読んだ。堤真一が主演で映画にもなった。iTunesでも借りれますね。
と言っても、先週沖縄に行くときにキンドルでだけれど。ミステリーだけれど、そして当時としては比較的ありがちなタイムトラベルものだったけれど、SFだけになってしまわない氏の凄さかな。完全に「みちこ」に感情移入してしまうワシはどうかしてるのかな。そして最後の結末に、あれはなかったことだった過去として現実がやってくるところなど、さすがだよなぁやっぱり。「みちこ」の時間へ戻る事をあえてしない主人公「真次」の思いが痛くわかる。
ほら、ちょい古いけど読みたくなった人いませんか?(笑)。
沖縄帰りに、今度はさすがに話題だから「火花」を読んだ。う〜ん、面白いけれど純文学に関西弁がワシにはきついのだ(笑)。差別と言われようがなんと言われようが、関西弁の会話からイメージするシチュエーションと文学的な語呂のタイミングが全く合わない。ワシは純文学が好きだし芥川賞も嫌いではない。でもね、これ、心が躍らなくて寝てしまったのさ(笑)。又𠮷氏に謝罪。素晴らしい作品にごめんなさい。
結構好き嫌いのある作品に仕上がって?いるのかもしれません。
以前から読んでいたが「乙嫁語り」という作品を知っている人はどれくらい居るかな。森薫氏の漫画の描写は筆舌に尽くしがたい。素晴らしいのである。物語はモンゴルだけれど支那との歴史背景に注意が必要かも。是非ご一読を。
そして、ちょっと古いが、アタマを休めるのに寝しまに読む漫画として選択したのは、ルーミックワールド(笑)でした。「境界のRINNE」。個人的にとても面白いのだがこれも評価が分かれるかな。
いずれにせよ、映画だろうが小説だろうが漫画だろうが舞台だろうが、表現の仕方が違うだけで芸術は芸術。表現の仕方でカテゴライズするのは如何かと思う。
あ、忘れていた。カウリスマキの2011年作品「ル・アーブルの靴磨き」ちゃんと見て無くて、ま、見逃していたのと同じなので、この間ストックホルムへ行くときにきちんと見たんだっけ。この監督の作品はすべて集めているけれど、なぜこんなに好きなのか分からない(笑)。心が良い。浸みて良い。すべての角度が良い。沢山良いところがあって(個人的にね)たまらなく好きだねぇ。
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