8月 01, 2016

各種勉強会があるべき姿勢を学ぶ

土曜日から飯坂に入った。スマイルクラブのインプラント勉強会のためだが。新幹線で乗り継いで福島まで行き、福島交通の飯坂線という単線私鉄ローカルに乗る。とても良い。軒下率は江ノ電をも超すのではないかというくらい、家々の間を走って行くが、いきなり視界が開け、江ノ電のような海ではなく山が広がる景色に、心が安まる。飯坂線、とても良い。

飯坂温泉の会場の温泉宿は「花乃湯」。後でわかったが、なっちゃん大先生を大いに支えている副院長理平先生のおじさんがやっているんだと聞きびっくりぽん。高温の掛け流しは個人的には好き。何より飯坂いち飯がうまいのだと、高木の兄ちゃんがいうくらいなのだから。

さて、勉強会の中身は、知ってる限りのどこぞのインプラントの勉強会より非常に濃い話ばかりで正直驚いたわけです。東北大学で医学工学博士号の取得に7年以上も頑張ったM先生の発表は、まぁ、涙ものですね(笑)。新しいマテリアルの研究がわしらの未来をどう切り開くかは全くわからないけれど、取り組む姿勢に敬意を表します。
段々夜も更け、飯も飲みも佳境に入ってから、気取ったプレゼンはなしにして、本音で上下関係もなくディスカッションする(スマイルクラブはいつでも、もちろんイェーテボリいってもそうだったが)このコンセプトは、すてきな無難なきれいなプレゼンとは一線を画して、あるところには煩悩的な本当の裏の顔や(笑)あるところには誰も気がつかない新しい発見に小躍りする、本来の人としての生き様が凝縮されていてとても面白いのだ。

秋田のT先生のMCI(軽度認知症)と生理学的咬合力と咬合トレーニングとインプラントの話。ワシが今現在、珍しく読みあさる「Konzepte in der Zahnmedizin」と切り口は全然別なのに、あるところでガンガンとリンクするその現実は、開業医としては奇跡的な臨床研究として脱帽した。なんとかワシもやってみようっと。

さて、ワシも勉強会を主催しているが、こううまくいくものではない。比較的勝手できる今の主催者であるワシの境遇はなかなかみんなが得られるものではなく、家庭環境だったり、医院環境だったり、参加よりも優先する事項があまりにも多いのが最近の事情かも知れない。
インプラントの話一つとっても、会話する言語が違うと感じているのか、大先生あたりからその情報は皆無だし、それじゃあみんなにと、エイジングの話を振ろうとすれば、今はそれどころではないハウツー専攻の若手が食いついては来ない。

それよりも何よりも、なぜ私は学ぶのかという命題など、きれい事で塗り飾られ本体を隠されている現状では、見かけの華やかさや美しさは、口腔内だけの話ではなく、日常の取り巻く勉強会や日々の臨床の話でもあったりするのでやっかいですわ。

腹を割って、コアでマニアでカルトな話の引き出しを無限に持ち合わせるべきワシら臨床医のスタンスを堅持しているスマイルクラブを尊敬するなぁ。。

最後に毒を(笑)。とある勉強会では盛んにソフトティッシュマネージメントを完璧に行えるように、あるいはいつでもできるように、教育し賛美している。決して反対ではないしワシ個人としてはやれることだから問題ない。
しかし、果たして誰のためなのか?という質問をかつて某米国のドクターにぶつけたことがある。そのドクターは「自分のため」と潔かった。まさに米国。

さて、日本でそういう勉強しているみんな、、、そうなりたいの?(笑)
喧嘩売ってるわけじゃぁない(笑)。



2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

やはり、先生、その発言は喧嘩売ってますよ!

kuma さんのコメント...

あははははは〜〜