医院の成長規模に見合った組織力を手に入れたい!とお考えの院長先生へ、、、
という、立派な箱入りのダイジェスト本が送られてきた。ただでね。
中身を読んでいるうちに、気持ちが悪くなってきた。株式会社エイ・アイ・シーの坂本と言うらしいが、デンタルエステが医院を変える!とか日本最大の審美歯科チェーンホワイトエッセンスが明かすスタッフを主役にする院長としてのあり方、、とか、ま、耳障りの良い?(笑)文言が並んでいる。
特にいやらしかったのは、2000年以降の医院差別化の流れを歯科の明治維新とか言ってる(笑)。その戦術として今や一般化してしまったのでもはや差別化では無いとおもうが、、
1,自費はセラミッククラウンからインプラントへ
2,予算をかけたHPとWEB広告から来る自費患者の囲い込み
3,自費カウンセリングを行うトリートメントコーディネータの育成
4,経営コンサルの活用
5,歯科医院の大型化
6,訪問歯科診療への取り組み
7,メンテナンス重視の歯科衛生士の活用
8,歯周病治療の専門性強化
9,歯列矯正の実施
10、保育士や栄養士が在籍する小児歯科
11、夜間、日曜診療
12、内装や医院パンフにお金をかける
13、ホワイトニング
これ、あちこちで馬鹿な歯科医師をだましてコンサルがまいた種でしょ(笑)。よく読んで笑ったわ。あるあるだもの。ここまで浸透させたのはある意味すごいのかもしれないね。
で、保険診療へ続く危機感が書いてあるのだが、、、これ、なんかおかしいと、気がつく賢明なる諸氏は沢山いるのでは。
一番は患者不在だわね。患者が医療コンシューマになっている前提だ。そして目的と手段がごっちゃになって、手段が目的になっているね。目的はなに?大金持ちになる事なのかな?この差別化をばらまいたコンサル達はそういうことだとはっきり言わないから、お馬鹿な歯科医師達は鵜呑みにするじゃないか。金持ちになりたいならこういうことをしなさい、、で良いのに、あらゆる詭弁でカモフラージュしてるから、いやらしい。だいたい、話も仕事もドベタな歯科医師でもこの傘下に入ると年収何億になるらしいし(爆)。
歯科医師の中には、そんなことはどうでも良いから自分の仕事に生きる価値を見つけて日々精進している人だってごまんといるわけで、その結果お金がついてきた人もいればそうじゃ無い人もいるかもしれないが、生きていく充実感は何物にも代えられないはず。
目的が違うのだから。それが素晴らしいと思うし、患者にも伝わる心だ。
で、ワシが一番嫌いなのはそれを隠してきれい事を言うやつ。
はっきりお金が沢山欲しいから頑張ってるんだ、って言えよ(笑)。
ちなみに、おまえはどうなのよ?と言われたら、この素晴らしい充実した現状を維持するために様々な勉強をしてスキルアップをはかり、結果収入を得ているって答える、そして可能ならそれを次の世代に引き継がせたい、、かな。そのためには社会学的にも患者利益を最優先にしたいから、おまえ赤か?と言われても保団連とか社会保障推進協議会とか参加するわね(笑)。意味がわからない人にはわからないと思う。。。。
ワシの大嫌いな週刊朝日だが、歯科医師自身が選ぶ歯科医院という記事(7/21号)が興味深い。これは通常の患者さん達も参考になるのでは。だって、コンサルの話とはまるで違うので(笑)。患者さんもクレバーにならないとコンサルぐるみの大きな魚の餌食になってしまうかもしれませんね。
0 件のコメント:
コメントを投稿