11月 21, 2022

夢の話、、、続き

 前回、犬の話をした。その記憶をもう少したどってみたい。犬の記憶と言うより、犬の見た景色の記憶だろうか。数年前ソレントの学会の帰り、突然何かに誘われる波が来て、ナポリに一泊して船でプローチダ島まで訪ねてみた。映画イルポスティーノの舞台になった島なのだ。何故?そう、引かれ誘われるように、訪れた。この映画が心底好きだったわけでもない。とても良い映画だが撮影地を訪れるほどのマニアではない。イタリアナポリ湾だけれど地中海の匂い。港では漁師達が漁網の修繕にいそしんでいる。その上に茶色の犬が鎮座して私を凝視する。私のことを知っているのか?と言う感覚は、その場にいる当事者でなければわからないかもしれない。彼は私を知っている。確実に私はここに誘われたと実感する。数百年の時を超えている。

10年ほど前までウチにはデカい犬がいた。彼は6匹の子犬の中からウチの息子達が選んで持って来たもらい犬。ゴールデンレトリバーで正式な血統名はジョセフィーヌという。俗名ロビン。来てすぐはバカ犬だったが1年ほど幼稚園のような所に通わせたらやたらと賢くなって助かった物だった。その彼がある日夢に出てきた。彼は昔私の飼い主だったという。人と犬の関係を前回話をした深層催眠の彼が多くの人の深層催眠でわかったことがあると言っていた。飼い主に対して、飼い犬や飼い猫はかつての主人であると。ウチの犬はかつての優しい飼い主だった。だから私は飼い犬だったと夢の中で見た。そして、彼とは代えがたい貴重な記憶を10年以上共有させてもらい、この上ない幸せな時間を過ごさせてもらったわけで、それはその昔逆の関係だったからなのだという。当然、虐待された犬猫は生まれ変わって飼い主だった犬猫を虐待するのだという。実に面白い。

プローチダ島で会った彼とは話はしていない。彼は私の飼い主ではないから知っているだけの関係だったのか。やはり私は地中海を中心にしたエリアでその昔犬として生きてきたのかもしれない。不思議な夢の話はまだある、高校時代の北朝鮮「拉致」事件。

続く

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