今回のスイスへの旅は、台風25号のせいで当初の予定の移動国内線が変更になったところから始まるのです。欠航になるかもしれない一日前に成田に到着したのですが、ものすごい雨で翌日の国際線フライトが気になるところ。しかし翌日は台風一過で驚くほどのいい天気だったのです。
予定のフライトはスイスエアー161便。2000年過ぎから息子がスイスに小6から留学したので幾度となく利用した便です。午前11時発でチューリッヒには現地時間で午後6時ごろ着く予定。昔からの私の持論だけれど、地球の自転に逆らって、しかも昼便で飛ぶ欧州は、寝ないことでジェットラグが最小になることを今回も証明するのでした。確かに昼寝くらいの時間は寝たかもしれないけれど、フライトの14時間、アメリカのドラマなクリミナル・マインドを嫌という程シリーズで見ていたわけです。
結果、チューリッヒに到着して空港に近いラジソンブルホテルに宿を取り風呂に入ってビールを飲んだらバタンキューで気を失い寝ました。日本時間で深夜3時ごろに相当しますね。もう若くないんだと自分に言い聞かせる67歳。
翌日は6時間ほどの睡眠で目が覚め、特に辛い感じはなく、まあ、すごくハラが減っていることだけでした。この日はミューレンという天空ので街で有名になった村に宿をとっていました。7年前コロナでキャンセルになって、しかも絶景スイートルームを無理に予約して、結局当時日本にいても咳の一つも熱の一つも全く出ないほど元気に過ごしていたのに、凄い凄い絶景を見ることができなかったリベンジなのでした。この、アイガーホテルの解説は後ほど。
で、女房殿が見つけてくれたベルナーオーバーランドパスというSBB(スイス国鉄)のパスが秀逸で、北はベルン東はルツエルン西はグシュタードそして南はブリーグと、電車はもちろんバスやロープウエイやケーブルカーや。そして船までカバーする凄いパスなんです。
SBBのアプリから、いつからいつまでと日程を決めてすぐ買えます。ということは、チューリッヒから目的のミューレンまでただ行くのは勿体無いので、カバーされていないチューリッヒからベルンまでのチケットを買い(これもSBBアプリからすぐ買えます)ベルンで2〜3時間観光してそれからミューレンに向かうことにしました。
旧市街自体が世界遺産のベルンの街は、幾度もスイスに来ている割には通り過ぎるだけの街だったわけで、今回やっと観光ができました。有名なアーレ川にかかるこれまた有名なニーデック橋の上から実に美しい川と街の景色が堪能できました。この橋を渡ると右手にクマ公園があります。私はクマ牧場と勘違いして、例のクマたちが餌をくれとパフォーマンスするのを想像してしまいましたが、熊は居ません。昔はいたのかなぁ。。
この公園の入り口の脇にレストランがありまして、たまたまアーレ川沿いの素晴らしい席をゲットしまして定番のロスティと、はじめ人間ギャートルズに出てくる骨つき肉をいただきました。これがただの骨つき豚肉なんですが、本当に美味いのなんのって。
時間を決めていたわけではないので、適当にふらついて、SSBアプリを開きます。その時間の自分のいるローカルな位置から自動的に近くの駅を選択しますから、あとは目的地を入れるだけで、何処で乗り換えてプラットフォームは何番で乗り換え時間は何分でと、目的地まで正確に教えてくれます。 これ、ふと思ったのですが、、、イタリアとかじゃ無理っぽいな。だって、出発する駅すら急に変わったりするし。日本とスイスとドイツぐらいかな、できるの。
思い通りにミューレンに到着しました。予約していたホテルアイガーは、部屋のバルコニーから、アイガー、メンヒ、ユングフラウヨッホが目前に手に取るように広がります。鳥肌が立たない人はいないでしょう。指を広げて12センチが約3000メートルになります。鳥肌ついでに鳥になったような気分になります。わずか数キロ目の前に、富士山より高い山が絶壁として広がるんですから。このパノラマは脳裏に焼き付くこと間違いなしです。
翌日は薄曇りでしたがいい天気。ということでグリンデルワルドまで行ってみることに。まあ分かりやすい乗り継ぎで、いつかは行きたいと思っていたこの地ですが、歴史が長いだけあって(1000年くらい前)凄い繁華街で驚くのです。想像では、目の前にアイガーの北壁が聳えるスイスの小さなリゾートで、別荘が点在し静かな日常を想像していました。実際は非常に活気のある、人が溢れている感じの観光リゾート地でしたね。別に嫌いじゃないですが、求めていたのとは違ったので、グリンデルワルドフィルストというアクティビティ満載の山に思いつきで行きました。いろんなアクティビティをトライする年じゃないので、空中散歩くらいに留めましたが、子供が小学生くらいでもし来たら、死ぬほど面白いだろうなと。スイスに住んでいる若夫婦とか羨ましい限りです。チューリッヒのような大都会からでもほんの数時間で来れますもんね。やはりスイス凄いわ。
翌日は、今度は軽いトレッキングをしました。宿を出て、少し歩くとアルメントフーベルという高原に行くケーブルカーがあり、ほぼ始発に乗って向かいました。以前10年以上前、来た時は霧の中で全く前後すらわからないところでしたが、今回は毎日素晴らしい天気で、これがスイスのトレッキングコースと言わんばかりのコースを歩きました。軽いやつ。人もそれほど多くなく、素晴らしい環境の中満喫しました。なんとなく選んだコースがほぼ下り坂で、砂利道はある意味恐ろしく滑るのです。しかし、360度絶景に次ぐ絶景とこれでもかというスイスの景色に圧倒される素晴らしいトレッキングでした。やってよかった。
その後、ケーブルカーを乗り継いでシルトホルンという007の舞台となった山の上まで。ここでも視界は素晴らしく、なんと百キロ以上離れたモンブランまで見えるという素晴らしい視程で本日もひたすら天気に感謝するのです。途中スキー場が開いていてなんかみんな半袖でスキーしてるのがとても新鮮でした。その後ラウターブルネンまで下山してインターラーケンに向かいます。ここから船でブリエンツまで行くのです。目的はこの船上での昼食でした。それなりに高価で美味しい昼食をいただき(スイスは全てが高価)ミューレンまで帰路につきました。明日はチューリッヒでまるで住んで居るかのようにうろうろしてから、帰国の途に。
ここでしみじみ思います。スイスは道端の雑草が全くありません。線路脇も雑草がありません。除草剤は使わない約束らしいので皆自力で雑草を取り除くようです。とにかく世界中からの観光が目玉ですから皆、会社も個人も、コミュニティも頑張るのだそうです。当然にゴミもほとんどありません。移民の集中する都市部、チューリッヒ、ジュネーブ、ローザンヌ等はやはり地方都市に比べれば汚れています。とは言っても、世界中色々見てきて本当に綺麗な国だなと思うんですよ。東京を除く日本が1番綺麗だと思ってましたが、地方の道路脇や線路脇の雑草伸び放題は辟易しますわね。
それともう一つ、スイスは普通に地方都市のど真ん中に原発があって5基ほど稼働しています。放射線に関する種々のクレームは全くないそうです。逆に太陽光パネルが自然の中には全くありません。非常に数は少ないけれど、工場の屋根や駅舎の屋根に少しだけみます。太陽光パネルこそ自然破壊の代表だという認識があるようです。日本の無知な親中政治家に聞かせてやりたいわね。日本の場合は支那の工作員の工作がうまくいっている証拠なのだろうと思います。
あと絶対付け加えておきたいのが、いたるところにある自転車専用道路ですね。特に地方都市では、いや、凄い田舎でも、非常に整備された専用道路があります。作って終わりの日本の政治ではなく、作ったらきちんと永年管理をするという姿勢が非常によくわかる専用道路です。もちろん道端の雑草など微塵もありません。多くの国民や観光客が利用しているのがよくわかるというものです。
別の意味で気になることが一つ。喫煙率の高さです。都市部に行けば行くほど歩きタバコや喫煙所や喫煙可能レストランのなんと多いことでしょう。石畳に間には吸い殻が散乱しているところもあります。店内禁煙でも出入口脇の外に多くの人が集まってタバコを吸っています。以前は16歳から吸えましたが、2024年から18歳以上でなければダメなようです。これだけ喫煙率が高いとさぞかし肺癌種の割合も多いのかと思いきやそうでもないようですし、スイスはその地盤から極微量のラドンが出っ放しの国なので、関連の有無に関わらず癌の罹患率は欧州の中では比較的高いと言われています。しかし癌の治療に関して5年生存率ではダントツで一位を取っているようで、通常の医学的推論が当てはまらないのだろうかと思ったりします。
簡単にまとめてみると、スイスは基本的には防衛軍事国家ですから、日本も見習うべき事が沢山あります。移民問題も一時期はポリコレグローバリストが台頭した時期もあり、かなりの数の移民難民がシェンゲン協定に加入したことにより相当増えました。結果、国内が驚くほど荒れてかつてのスイスの治安を維持できなくなってきたため国民投票で見直したように聞きました。大きな出来事は国民投票で決まる政治形態も興味があります。移民だけではなく永住許可や国立大学への留学生への許可など、想像するよりはるかに自国民ファーストで物事が決まっていきます。産業に関しても一次産業は徹底して守られ、それに答えるべく国民は一丸となって頑張るため、道ばたにゴミホコリや雑草が無いのですね。チーズとワインは秀逸ですが、日本ではあまり紹介されていないし、国内消費が最大シェアなので、逆にとても良いことだと思います。
幾度となく訪れたスイスです。行く度に色々なことが発見できる素晴らしい国だと思いました。日本の次にですけど。