6月 23, 2015

介護現場の憂鬱とシステム問題

ペッパーを購入してウチのホームにプレゼントしようと思ったら、、、1分で完売だと。
残念、次の機会を。。。。ワシの年代にしてみると、21世紀舞台の鉄腕アトムの時代に入る前は、家庭ロボと言えばこのロボットだった。手塚先生の世界が今やっと来たかな。

ベルメゾンKという有料老人ホームを立ち上げ1年が経とうとしています。手探りながらもスタッフの献身的な事業立ち上げからの頑張りに頭が下がる思いです。口腔関連システムを付加価値投入してはいるものの、マンパワーの重要性に比較してその低い評価にももがいているのが現状なのです。そして一番重要なことと感じている、発想の転換という大脳を180度ヒックリ返すほどの思考転換がなかなかできないというのがこの介護の現場なのでしょうか。

介護に必要なサービスとそれに付随する付加価値サービスは、少なくとも公費で賄われなければならないという前提であるなら、現場は受ける側も提供する側も大きなストレスを抱えることになります。その昔、かつての医療費の一部として扱われてきたサービス的医療の一分野を分離することで、介護ビジネスの将来希望を民間に委託するはずだったのもが、民間の「本来の介護という心」を忘れたビジネス展開がいろんな所でも急峻に進行するに従い、「そこまでする必要はない」という暗黙の前提が出来上がり、心ある介護の現場を圧迫し始め、ひいては介護全体の質の低下が顕著になって来ているのが現状ではなかろうかと感じ始めました。

皆一生懸命なのになぜ??という疑問が次から次へと湧いてきます。そうすると、結果として凛とした将来を見据えて次世代への現場を構築しようとする意欲は薄れ、現場本位のまま事態は進行し、スタッフはそれに漫然と従うのみという現象が現れると聞きます。それに加え、その周囲の間接的ビジネスも、ありえないくらいの怠慢がまかり通り、医療サイドからそれを眺めた時愕然とするわけです。要するに、関連業種本意の介護の現場の実態、が出来上がります。その理由こそ、今述べた事以外に原因は思い当たりません。要するに、行き場のない現場が怠惰な関連業種を生むと言うことですな。。残念。

ふと、我が本業である所の歯科を振り返っても、いい加減な現場にアカデミックで規範ある関連メーカーやディーラーが入り込むわけはなく、どちらかというとなあなあなちょっとどんぶりでしかし主導権を握るそんな会社が来るなぁと。要するに、どんなメーカーやディーラーが入り込むかは、歯科医療を提供しているワシらの状況を丸写しにしていると言うことか。

まとめて考察するに、介護の現場はその低評価故に現場スタッフの思惑とは別に思うようにハイレベルな環境を作ることが出来ないため、取り巻きの関連業者も適当につきあい始める。改善するには、圧倒的な発想の転換を持って、その評価を大きく向上させるように感覚を磨かなくてはならない。

歯科医療の現場では、発想の転換が上手くいっている現場では、歯科が今や大変じゃないかと周りが騒ぐのが不思議なくらい、問題なく物理的にも精神的にも拡張を続ける歯科医院が現存する。当然そこにはアカデミックでクリアな関連業種が集まってくる。

あ〜、今日も青森出張の帰り、こんな事をメモしていました(笑)。





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