顎咬合学会に初めて参加したのは20年以上前だろうかな。今は亡き保母先生のアメリカンナソロジーと日常臨床への応用に強い興味を持ったからだったと思う。当時の会員数はそれほど多くなく、そういえば認定医試験を受けに新潟まで行ったっけ。この頃から会員数は大幅に増えたように思います。認定医だから何だというわけではなく、当時のワシの咬合に対する取り組みや、ワシの周りの先生方も含めて、実に当たり前のことを確認する試験だったのかな。
その後、神奈川歯科大の佐藤先生がヨーロピアンナソロジーを前面に出しながら大会企画を練られていたのですが、周囲には全く興味を持たれずナソロジー自体クールダウンしてしまったような気がします。これは理由は簡単。お金にならないからに間違いない。医療哲学や倫理観よりそっち。。
このあたりからこの学会の迷走が始まるような気がしますね。開業医の学会としてお祭り騒ぎのようになるその背景にあるハウツー物が大挙して押し寄せ、カテゴリーを問わず(と言うところが開業医の学会という面白いところでもあるのでしょうが)あれやこれやと、もう何がなんだか(笑)。そして未だに偉い先生が「パラファンクション」だと。違うよ、ファンクションでしょ(笑)。
今回の朝一番のAAP会長の特別講演を聴いて、真っ先に感じたのは、その疾患は主訴なのか?その割合は?であり、、こちらサイドの人間が患者に対して疾患を作っているんじゃないのか?もしそれをそのままにして適切なメンテを繰り返してももっとダメになるのか?など、米国の歯科医療のいやな部分を垣間見たことでしょうね。もちろん国際学会では当たり前にいつも感じることだけれど、通訳日本語で聞くと余計にね。
ぶっちゃけ、やることなくなって、次々に擬似疾患を作り出しそれをリカバーするテクが量産されるという、なんかさ、10年以上前からの米国の歯科のやり口かな。
つまらん、非常につまらん(笑)。。
正ちゃんの店で牛すじ |
だから、米国の歯科スーパーテク(別に普通だけど(笑))をどんなに見ても、その背景に社会性の「しゃ」の字も見せることの出来ない彼らの鬱が見え隠れする。ゼロか100かが彼らの医療であり、どっこいワシら日本人の60〜70%の医療スキル提供を卑下する理由などどこにもないことを誇りに思うべきなのである。そしてその中には当然100もあるし。
君らが出来ないことをワシらはやってのけているはずなのに、グローバリズムを勘違いした同胞の輩が最近量産されていることに腹立たしくも感じる始末だよ(笑)。
真のグローバリズムとは(ま、シカゴ大学のイデオロギーだけどね)、海外からの輸入ではない。日本からのこれでもかという発信も含め真のグローバリズム(そうでなければ米国帝国主義だとかアメリカニゼーションに成り下がる)なのだから、多くの海外学会でいつも思うけれど、例えば今回の八戸からのなっちゃんの秀逸なテーブルクリニック等を、どんどん外に輸出してこそのグローバリズムだと思うが如何か。
ま、兎に角、迷走そして昏迷こそ、今学会ではなく今の歯科医療そのものだと言うことが分かっただけでも行った甲斐があったかと。深夜まで議論におつきあいして頂いた皆様との出会いに感謝いたします。
詳細はこちら、、うはははは、勝手に無断でリンク!
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