8月 18, 2015

今年二度目のSF総括

水曜日からサンフランシスコICOIに向かい、土曜の深夜便で帰国する。というか、日曜の朝早く便という事だから、到着は日付変更線を超えるので月曜の早朝羽田着という事。そのまま三沢線に乗る。八戸到着次第通常業務に就くかもしれないという結構しびれるスケジュールだと判明したのは実は土曜の話だった(笑)。。到着日は休めるものだと思っていた。jet lagありだし。。・・・で、雑用こなして休ませてもらいました(笑)。

途中からご一緒させていただいた東北大学のTKHS教授と酒を飲みながら話していたら、教授も同じ便の日曜深夜、つまり月曜早朝便で帰国し火曜に仙台着いたらそのままとても大きなオペが2つあり、ブラック企業は嫌だという(笑)。
そんなわしら日本の歯科医師を尻目に、アメリカで成功しているDrKyは、日本人はすごいと笑うのみ。うちのスタッフ30人規模とほぼ同じ売り上げが週休3日1日平均5時間労働でスタッフ5人で可能になっているなんて、アメリカの凄さがわかるというもの。ちなみにカリフォルニア州のアベレージで、普通抜歯3万円くらい。日本2600円。うはははははと笑うしかないな。この時点で10人余計に診なければならない。親知らずの深くもぐって大変なやつ、アメリカは16万くらい。日本1万円くらい。。。。もう10倍以上なんだから。教授なんて、米国留学していたから知ってはいたけど、今更こんな話し聞かなきゃ良かったとへこむ。
完全ブルーカラーの日本人歯科医師は、結局金銭面で彼らにひれ伏すしかないのだろうか。
イランから亡命した天才頭脳の女性歯科医師とも知り合いになった。彼女は元々イスラム世界での産婦人科外科医だったが、米国に亡命後様々な理由で歯科医師を選択したようだ。見学させて頂いたこじんまりした素敵な彼女が働いているDr.Arashのオフィスはとても好感が持てましたね。

否。わしらは彼らにはできないすごい事ができる。彼らの判断基準の優先順位はあくまでもマネーである。わしらはマネーは必要ファクターではあるが、それ以前に歯科医師としての倫理ファクターが優先(社会保障担保だけどね)されるから、隣の年金生活おじさんも平等に診察できるわけだ(疾病治療なら)。しかし結果、歯科医師は疲弊しているかも(笑)。
いいのか悪いのか。。これじゃあ、良い子のみんなが歯科医師になろう!!なんて思わないねぇ。アメリカはなりたい仕事一位を獲得してしばらく経つところの、、歯科医師なのであるが。。。

今日火曜日から三日間連続、青森詣で画面にらめっこ仕事に行ってきます。




2 件のコメント:

広瀬寿秀 さんのコメント...

日本の良心的なベテランの先生方の最近の傾向を見ていると、アメリカ式の全顎的なこれでもかといった治療法、最新というか、に対して、かなり否定的な方向になっています。口腔状態の加齢に伴い追加的な処置が講じられる処置、そして最終目標は死ぬまで、おいしいものを食べられるようにすることなどです。そうした意味では、先生の行っている高齢者に対するホーム事業は、その究極の目的に沿うものであり、アメリカの歯科医療よりはるかに先進的、前衛的な試みだと思います。出来ましたら、人生の最後の時点から振り返り、現在の歯科医療システム、治療法にフィードバックしてほしいと思います。これは老人ホームを経営している先生以外、できないことです。実験的なものかもしれませんが、ここでの治験は、今後の日本のみならず、先進国すべての歯科の大きな課題につながるものですので、期待してます。高橋哲先生は、学生の頃からの友人です。

kuma さんのコメント...

私自身そう考えていますが、思った以上に介護の世界との壁を痛感します。その壁を乗り越えるには、私たち自身がほとんどボランティアに徹しないと不可能な現実があります。学問的に理想を学習しても、目の前の現実に打ちのめされたりします。
まあ、それが蓄積されて次世代に繋がるだろう軌跡を作ることが今の私らの仕事なのかと思ったりします。
ありがとうございます。是非応援してください(笑)。