スーパー耐性菌 (コロナウイルス菌) |
口腔内には6000種にも及ぶ口腔内細菌が最低でも300億から数千億存在し、たとえば抜歯時の病名は投薬に関わる感染病名が付く。本来予防投与は医学的に認められない。(タミフルなど抗ウイルス剤など特殊なケースを除く)なぜなら、風邪をひきそうで、結果上咽頭炎になりそうだから抗生剤を予防投与する、、など、すべてにおいておかしな状況となるからだ。加えて、欧州などでは歯科小手術時抗生剤の投与などは決してあり得ない。なぜならそこに至るまでの口腔内の除菌処置や小手術室の通常オペ室並みの完備などがあげられている。日本でこの条件を満たした上での小手術が、すべてのケースにおいてあり得るかと言えばあり得ないのである。
この悪条件の元、小手術を実行する歯科的問題点は保険請求やシステム的問題点の改善以外にないのだけれど、医科の言い分を鵜呑みにして現行の投薬のあり方を議論すること自体意味が無いし、それが耐性菌を作る原因なのだとしたら、J・S先生の言うとおり小手術後最低でも一週間の投薬を実現する方が理にかなってはいないのか。重篤な感染症を引き起こし、耐性菌だらけの現状が目の前にあったなら「病理学的にひどくなるまで抗生剤を投与しない」方法をとるのか、「小手術時の長期の投薬をとりあえず実現する」のか選択が問われていることに対する議論とガイドラインの作成が優先するべきであり、いたずらに歯科の投薬に問題があることを認めてはいけない。
個人的に、軽度の炎症を抱えている小手術時の出血サンプルをプレパラートに移し、マイクロスコープで確認したことがある。驚くほどの細菌を確認するのだけれど、その多くは生体の正常な免疫反応で排除されることは容易に想像できる。しかし、正常な免疫反応が起こる約束をワシはすることが出来ないし、万が一で苦しんでもらわないためにも当然のように投薬をする。この是非こそ重要なのだが、こういう主張を何故歯科は大いに言わないのだろうか。
だいたい、炎症反応の無い歯を小手術で除去すること以外、抜歯に限って言えば、どういう時なのだろう。自然脱落するべく完全に上皮組織で埋包された歯槽骨上の歯のみの抜歯なら、議論の対象になるわけもないが。
ワシの30年の経験則と、薬理に10年出入りしながら得た情報をコンフュージョンさせているわけではない。そもそもの議論が既存の医科理論のみありきで進む事への危惧から来る歯科的考察の必要性を提言してみたのだ。我々だって、耐性菌の中でも注目されるアシネトバクター、NDM-1産生菌、KPC産生菌など重要項目の勉強だってしているのだ。歯科を含めた多くの議論をするべきではないのか。
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