先般、お祭り顎咬合学会の話を書きましたところ、閲覧数が優に500件をこえ(ゲーノー人のブログじゃないからこんなもんでしょ)それなりの反響でなおかつ、それなりのご意見を頂きましたのでここで反論じゃなくて(笑)誤解を解きたいと思います。
まず、アメリカ人の金儲けを否定はしていません。超頭の良い奴が超金持ちになるのは別に良いんじゃないの?と思っています。米国は文化と歴史がありません。金儲けがすべてだと思われても仕方が無い国です。そういう国に生まれなくて良かったと思っています。
これはあくまでも個人の意見ですから、ハリウッドのすごいお金持ち相手にご自身の歯科的技術や考えを存分に発揮できるならそうすれば良いと思います。全く否定しません。
しかも、ワシは米国にちょくちょく勉強や食事に行きますが、鳥瞰すれば素敵な国だったりします。
しかしです。それこそアメリカンナイズされた歯科医療が正義だと言われる筋合いはありません。日本のようなプアなインシュアランス環境下で多くの日本の歯科医師達が苦悩ししかし琢磨し世界でも類を見ない60点の歯科医療を100%の人に提供できる、こんな国ありますか?60点じゃぁダメだろうという方もいます。しかしね、学校の成績だって60点で合格にしてたりするじゃないですか。ゼロか100よりかはずっとましです。
垣根の文化と完全なる高い塀のプライベート文化は、庶民とセレブを仕切る本当の意味が隠れています。垣根の文化ならではの、「そこそこ」感は日本の多くの診療室で実践されているわけですし、だからこその「そこそこ」を完璧に再現する日本の歯科医師のすごさなど、欧米では理解できないでしょう。日本人の欧米に対するコンプレックスは明治維新で始まり、今なお脈々と引き繋がれて来ているわけですけれど、ある日そのコンプレックスから開放しようと奮起した大東亜の戦いに敗れ、また欧米のコンプレックスの虜になった史実は、まさに今、欧米の歯科医療がとてつもなく進んでいるんだという幻想と相まって、昨今の若き歯科医師達が大いなる誤解の元で歯科を捉えているのではないかと。
良いんですよ、それでも。咀嚼していれば。消化不良じゃないのですか?と問いかけただけですから。ワシだって、引き出しの数は相当負けません(笑)。診療室にないものはないでしょう(笑)。だって、世界中かけずり回っていますから。だからこその我が国の歯科診療を何とか世界の中の日本の歯科診療としてイニシャチブをとりたいと本気で思うわけですな。当たり前のことを当たり前にきちんとやって当たり前の評価をされる。何が当たり前?と言う定義に、米国を持ち出して欲しくないだけです。
だから誤解です。60点の治療を100%提供するってすごいことですから。加えて、そういう先生方は80点も100点も取れる能力があるに決まっているじゃないですか(笑)。
--------So goodbye yellow brick road--------I'm going back to my plough-------
意味深で、すまん(笑)。
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