毎月行われるウチが主催のHERZ会ですが、昨晩は宇都宮市開業の小平先生をお呼びして、矯正専門医の立場から「包括歯科診療と矯正」のお話をしてもらいました。矯正専門医とGPの間には、かなり親密なコミュニケーションが必要である事は周知だが、どちらかというとGP側の矯正に対する知識不足が、逆に患者サイドに迷惑を掛けたりはしないだろうかと言うことを示唆してもらいました。
そうなんですね、そこが重要です。冒頭ワシが話したのですけれど、ワシらは地域医療に知識や技術や思いを貢献することに至上の喜びを持っている訳で、ある意味それは医療人の義務でもあるわけです。先般、基金のTRYM先生との会談の中で「青山の高級美容室のカリスマ美容師」になりたいのですか?それが多くの患者の利益に繋がりますか?と言うお話が何度も出て来ました。医療の世界なら昔の御殿医のような存在かなと。
ワシは、そうなんです、それが正しい歯科の道だと勘違いしている歯科医師が大勢いるんです、という話をしました。いつも各種学会やセミナーに参加して思うことなんですと。
ワシらの手段としての技術や知恵が、いつの間にやら目的になり、ひどいときには集患の為に使われるなんぞ本末転倒。小平先生は矯正学を通じ地域医療に大きく貢献しているし、ワシらはGPと言う手段を持って地域の医療に大きく貢献しているわけですよ。
そんな話を話しても、なんだか訳の分からない話と一笑に付すGPや専門医も沢山居ます。それよりなら、様々な局面でのハウツーを必至に覚えることこそ自分の未来があると信じている訳で、否定はしませんが、例えば20年でどれだけ分厚いマニュアルが必要なんですかね。
かつてのDOSマシンは3冊の分厚いマニュアルが付属していて、かつての同じ時期のMacは1枚の紙切れでした。この違いがクリエイティブな未来を作ってきたのはどっちだ?と言う答えを出していると思うんですがね。
挙げ句の果てに、最近の風潮。「CT セレック インビザライン」が三種の神器かのごとく、これからの歯科は「コレデス」とか言う話をこのあいだ聞きました。脱力している弘前の先生に同感。
勘違いも甚だしいし、例えばセレック、、補綴診断と機能回復の問題が解決した時にのみ、マテリアル変更での選択肢として当院ではメインテナンスに定期に通ってくる患者さん用として用意したわけだし、再建治療としてのリコンストラクション手段としては非常に心細いというか使えないでしょう。CTとか、拝んでいれば何とかなるとでも思っているのかしら。インビザラインは術者の歯科的総合知識力不足なら矯正どころじゃ無く大変な事になるしね。
こんな話を熱心に語る新しい仲間が、じぇじぇじぇ!と久慈とか種市とかから増えて、ワシらの勉強会はスキルのレベルを超えて、ますます非常に楽しい会に。来月は納涼会新人プレゼンです。
0 件のコメント:
コメントを投稿