11月 20, 2012

富士重工に学ぶ

本日のブルームバーグ発、日米の販売好調で増益を続ける富士重工は、今年の株価上昇率で83%を記録したという。これは自動車業界では突出していますよ。まあ、日本の各社が注力する世界最大規模消費地の支那では、現地生産計画が未だ実現していませんが、それが幸いしているのかな。支那分を日米でカバーしているにもかかわらず、受注に生産が追いつかない状態で車種によっては6ヶ月以上の納車待ちだというからすごいですね。

中島製星形14気筒「栄一二型」1000馬力零戦発動機
色々な理由で中国に見切りをつけたのが3年前。注力市場を支那から米国に切り替え支那輸出分をかなり抑えたわけで、何よりも支那を度外視した身の丈に合った経営規模計画が功を奏したと思うんですよね。これとても大切だと思います。しかも、中島飛行機を前身として大東亜戦争時代活躍した零戦のエンジンなど、高い技術力を愚直な「ものつくり」として今に継承しているのは、素晴らしい感覚だと思います。
現行車種の水平対向エンジンに対する拘りや一つの商品にあえて固執した販売は、なかなか出来るものじゃないでしょうね。




かたや、ユニクロの柳井社長等、「支那を切ってしまえば日本の老衰は、早まるだけ」、、?! 等と、理解に苦しむ左傾政治的発言をする人も、残念ながら我が国には沢山居ます。上海のユニクロで「尖閣は中国領土」とか張り紙をして、反日テロの騒ぎを自分だけ回避したのは、あなたの知らない現地職員のかってなところで起きていた事じゃ無いでしょう(笑)。
氏の著書「現実を視よ」では、支那を中心としたアジアに投資が集中するゴールドラッシュが起きていて、その中心に支那があるとの見方をしていますが、、、ゴールドラッシュのその果てがどうなっているかみんな知らない訳じゃ無いよね。尖閣のような直接国益に関わる領土問題より、自分の商売の方がよほど大切だと言いたいらしい。自分の商売のためには国を売っても仕方ないと言うことなのかね。
で、こう言う事を言う奴が増える事の方が、支那の反日デモより怖いんだと。・・・ま、ワシはユニクロとか買わないけど(笑)。

ワシらの業界でも同じようなことが起きていますね。で、いつも思うんですけれど、この国を本当に支えてきたのは商売上手な駆け引きじゃなく、中島飛行機・富士重工のように、愚直に真面目に技術を磨いて信じて来た企業ですよ。あるいはその下で、手指の感覚だけで0.01ミリの誤差を見分ける技を持った職人ですよ。
医療も多様化しすぎて目的や方向性が分からなくなったりしていませんか?でも、それを本当に支えるのは、患者さんに対する本当の疾病治療やお互いの身の丈に合った再建治療じゃないですかね。患者さんの増減は自分の技の客観的評価であり、一喜一憂することではなく、考え反省したり確認したりすることで、必要と思われる患者さんに対するサービスや心使いはそこに含まれているのは当然と思いますけれど、社会的背景というファクターを差し引いても、結局「やるべき考えるべき医療」を忘れては本末転倒なのだなと。

ふと、高木兄ちゃんの著書「スーパーデンティストを探せ」という本を思い出しました。ごますりじゃぁないでっす。そして実は、「行列の出来る何タラ・・」を、まさにブームに乗って書いたワシは、、、結構恥ずかしいなと(笑)。

今日明日は青森で書類めくり&画面にらめっこのワシです。




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