11月 25, 2012

歯科医療の未来

昨晩、未来の歯科に対しての議論を尽くして痛飲。ジャーナリストの奥村氏や宮里先生に加え深夜から合流したISBS先生や主宰するSGの事務局長KYKA氏と色々なお話を。ワシが普段感じていることに対して共鳴してくれるこういう若者達とお話をするのは非常に楽しい時間でした。最近の若い先生方は・・・なんて言う愚痴が通用しない確固たる目標を抱えている歯科医師は輝いています。なんか未来が開けますな。最後までやり通して欲しいものです。
また、どちらも八戸が郷里。八戸には素晴らしい人材がそろっていますな。それに加え、独立した国家感の認識がワシと共有出来るところなぞ話ごたえがありました。おざなりになる社会歯科学的論点も十分に理解して頂けたかも。いやいや、未来は明るいね。

朝はキチンと9時からの全身咬合学会に宮里先生と出席。玉置先生のお話は、ともするとなんちゃって概論に傾く咬合と全身の科学的論拠を非常に理路整然とお話ししてくださり、あの不定愁訴多軸問診プロトコルは是非参考にさせて頂きたい。
その後に続く一般口演は、、まあ、、いつものエビデンス無しのビックリ口演が続き宮里先生は苦笑い。研究会の時ならまだしも、学会になりこの発表は詳細は避けますが、如何なモノか。歯科の混迷を深めていませんかね。再現性と不確実が完全に混同され科学の領域から離れてしまうと若い歯科医師はついて行きません。批判を承知で書かせてもらえれば、「現代医療から取り残された患者を救う」という耳障りの良い文言の元、あたかも宗教のごとき医療側面をクローズアップしては元も子もないのでは?スラビチェックの論文に感銘を受け、そうだよオクルージョンは果てしなく深い科学なんだよと力説しても、多分意に介さないかたくなな信念がむしろ患者さんを幸福にはしていないのではないかとふと感じたわけです。経験歯科医学はとても大切です。しかし、その科学的検証を怠ることは、結局教祖様の祈祷に近い物になりますから注意しなければなりません。
最後に日本医科大学の喜多村先生の「脳脊髄液減少症の診断と治療」という特別講演で、皮肉にも鑑別診断のその他の項目にガイドラインとして「咬合不全」を加えるべきかという素晴らしい提言とお話に、実は赤面した歯科医師が多く居ることを願う次第です。最後にキチンと締めていただきました。こうでなくっちゃ。。

この長い廊下はぴかぴかです。朝の修行でしょう。
終了後、せっかくなので鶴見歯科大の母体である曹洞宗大本山総持寺にお参り。とても気持ちの良い秋晴れの下、本堂では午後のおつとめが。流れる非常に澄んだ読経の和音に心が洗われるようでした。少し早めに羽田に向かい、宮里先生は4時間早い便に乗り換え、ワシは今こうしてラウンジで書き込んで居ます。
とても良い日曜でした、明日からまた頑張れる気がしています。。。


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