11月 24, 2012

学会出張

今、三沢空港でカキコしています。昨日は本当にどうなるかと思うくらい体調が不良でしたが回復、多分。
明日から学会のダブルヘッダー。

1つは、ま、たいしたことは無いだろうCAD/CAMミーティングで、まあ恒例といえば恒例。ノーベルのピッコロをうちの技工部で導入したのが10年以上前で、その後次々進化して現在の最新機種です。確認ミーティングですね。
もう一つは久しぶりの参加になる全身咬合学会。前進である全身咬合研究会に所属したのが20年以上前だと思います。何度も口演したなぁ(笑)。
咬合と体全身の健康を主題に、大変面白い研究会でした、が、学会に移行してから大層つまらなくなり、本当に久しぶりの参加です。
なぜ今回参加しようと考えたかというと、基調講演の「なぜかかりつけ歯科医がいると健康長寿なのか」という話が聞きたくてね。くだらないハウツーテクオンパレードよりよほど気になる(笑)。その疫学調査の統計処理とエビデンスは、もしかすると、開業医のこれからの高齢化社会で提供するべき歯科医療を示唆する可能性があります。

社会学的に、例えば米国は歯科医療費の90%を所得上位10%の人が使っており、其処に潜り込める歯科医師こそが真の歯科医師だと言われて久しいわけです。しかし、これは再建治療に高額な費用がかかると言うだけで、治療費の60%が弁護士費用を内包だったりします。変な国です。だから、もしかすると米国においてもこのエビデンスの再確認で多くの歯科医師のするべき歯科という仕事の再考をする可能性すら秘めていませんか?

この思考回路って、要するにワシが年取ったと言う事かしら(笑)。新しいことにトライしていない訳じゃあないんです。ただ、最近自分の診療を見つめたとき、20年前とは違い半分以上がメインテナンスに移行していて、単純に管理主体の診療に変化していることは事実なんです。驚くような口腔内が崩壊したケースは診る機会が激減しており、まさに手をつける必要の無い美しいケースばかり。ある意味嬉しいじゃないですか。要は、通院可能なエリアに住んでいる方々の口腔内が一定のレベルに達することに貢献した証拠でもあるわけですね。その中でレッドオーシャンに飛び込む必要性は皆無でありまして、医療提供発想の転換とブルーオーシャンを求めているわけですね。


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