土曜から東京に出かけまして、昨年から思考仲間に入れてもらったスマイルクラブの例会に出席してきました。なんて言うかな、要するに楽しいインプラントの勉強会。コアな哲学を高木が(兄ちゃんが)長く話すのが、ワシは好きです。初日の格言。
Doing the right things, doing things right.
これ歯科医師の基本だし当たり前の事だけれど、実はなかなか実践されていないというか、奇をてらったテクニカルが日本中のインプラントな皆さんお好きなようで、だからワシは巷に溢れる偉い先生方のインプラントミーティングはあまり得意ではない。自己顕示欲の塊のような人ばっかり出てくるもんね(笑)。
学問無き経験は経験無き学問にまさる ------------イギリスの諺
うん、うん、ワシの提案したところのE² Dentistryですな。今月の菅野先生の2回目の講義、インプラント補綴のドグマのお話、是非質問だらけにしてみよう。
ところで、時々思っていた「インプラント専門医」って何だろう?と言う事を、よくぞここまでお話しして頂けたなと感心しました。というか、ワシらの仕事の肝心な要が今壊れようとしているわけで、特にインプラントを中心にね。過去からの具体的な数字の検証は大切だなと思ったわけです。
ほんと、インプラント専門医って、どう考えてもおかしな話だなぁ。疾病治療の専門医は医科でもそうだがよく分かる。糖尿病専門医、歯周病専門医、これ同列ね。補綴の専門医って再建治療。再建治療の専門医ってインプラントも含めそれしか再建できないって言うことかな(笑)。まさか。インプラント専門医は隣在歯のカリエスは気にしないんだよ、、きっと。まさか。
じゃあなんだ?やはり学問が医院付加価値となったのかね。
患者の幸福に何処までこれが必要なのかしっかりと考えて見ないと。いらねぇんじゃないかと、普通は思う(笑)。
夜、浅草でジャーナリストのO氏と某歯科医師が厚労省のターゲットになっている情報を分析。歯科界の今更ながらの混沌を議論。というか、医療の薄利多売を強要する歯科の保険評価システムが、患者さんの減少で各々の医院で立ち行かなくなってきて久しいわけで、技官に「保険だけで食っていけるのか?無理でしょ?」等と悪態をつかれ、かといってモラルハザードの起きている現状から、ウチでもそうだけれど、どれだけ患者さんを説得して診療システムに乗せて行くのか、そりゃもう大変な努力。
なんて言う社会学的な背景をも含めて、エビデンスの有る無しにかかわらず、帰納推論と演繹推理をひたすら繰り返して日々仕事に取り組むワシらの何と偉いことか。そしてそこを日常臨床とインプラントに絡めて本当の歯科医療を目指すためにどう頑張れば良いのか、お金なんか抜きで真剣に考えるこの勉強会は、エライと。
最後に、浅草の有名な「つくし」さんでもんじゃ焼きを食べてしめました。
日曜は朝からびっしりインプラントのお勉強。夕方まで缶詰でつまらない話一つも無し。言っときますが、国内外大きなインプラントの学会結構行きますけれど、小賢しい自慢話飽きません?(笑)こっちのが面白いね、断然。
翌月曜本日は、朝から某大学関係の頼まれていた仕事の打ち合わせを終え、新幹線までの僅かな時間を東京散歩。疲れたかも。明日から仕事です。
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