昨年の日顎は、次男の卒業式でスイスにいたため出席出来なかったので忘れてましたが、これ本当に結構人が集まるお祭り学会ですね。大変良い事だと思います。しかし、何でも知ってる上から目線のワシとしては(笑)、かつて結構昔、神歯の佐藤先生がヨーロピアンナソロジーの普及に大会長をやり、講演内容も結構咬合理論に徹した演題が多かった時、その内容の難しさや人集めの難しさでそれ以来、やはりというかアメリカ一辺倒の話ばかりになってしまい、ワシとしては非情に残念に思っていますね。
演題を色々観察しても、ワシにとって面白いものがなくなって、非常にお利口さんなヤツばかりですw。我がハンドボールの四国の天才肌(笑)後輩が考えた「頭蓋骨牽引矯正装置で正常な顎位を導く」なんてワシとしてみれば微妙に興味深いが、そんな事を気にもかけない米国さんにやられた先生方の影響か、影も形もなくなっています。
で、そういうその後、オファーを受ける先生方のほとんどが、一定の傾向というか同じような話が続くことになった訳です。特にモノに対するこだわりやスペックに対するこだわりとか。。。。イヤ山形の兄ちゃんは違うけど(笑)。
いつもこういう比較的大きな学会で思うのですが、どうして様々な小さな学会の情報や違う畑の情報ががリンクしないんだろうと不思議でなりません。例えば基礎系の感染症学会に参加しているなら、ああ、この話はあれとリンクするね、とか、社会系の衛生学会に参加しているなら社会と老人の関係と問題点は日顎の話となるほどリンクするしもっと改善点はあるじゃない、、とか、あるいは、全顎的インプラント治療で、20年近く経過したもののなかに何故か動かないはずのインプラントが移動しコンタクトが開いてくる症例・・・これすでに10年以上前に、頭蓋縫合の移動と骨添加の結果、強いブラキシズムなどで正常にシーケンシャル咬合誘導が成されている場合、ストラクチャーの破損がおきる代わりに骨縫合が開いて骨が出来る、、なんて話はあったけれど誰も信じてはくれなかった、こういう話とリンクすれば良いじゃない。そうしたらどこそこの偉い先生がこう言ってましたので、、という話より自分で推論できるのになぁと。それで良いのに。
アメリカでは未だTMJといってジョイントな訳ですよ。でもこれはCMSというシステムなんですよとヨーロッパが口をそろえて言っているのに馬鹿にして聞く耳持たないし(笑)。側頭骨は呼吸ですら動くんだから動かないことを前提に理論をくんじゃダメでしょと言っているのに、未だ動かないことにするし(笑)。
一体誰のために研究をして誰のために学問があって誰のためにワシらは(;゚ロ゚)流して頑張るかと言えば、みんな口をそろえて患者さんのためと言うけれど、それは当たり前の話で、そうじゃなく本音を言いなさいよ、そうすればもっとクリアになるじゃない,,と言う突っ込んだ議論の上に本当の全ての人の幸福があるに違いないと思うのですがね。
ま、しかしそんな事言ったって、皆さんそれぞれ「えっ?そんなおかしな結果は出てないよ、いいんじゃね?これで」で帰結するわけで、ワシが学会のその場で考えていたことは逆に臨床不在の学問のための学問だったんだろうか?と、それなりに考えさせられたりしましたね。そういう学会でした。。はい。
ワシって真面目だなぁ(笑)。
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