5月 09, 2013

形而上的研修医受け入れとは・・

ついというか、うっかりというか、研修医受け入れの申込書の提出を忘れていました。いや、多忙だったんです(笑)。大学の「おいらはすごいんだよ」プレゼンにも行けなかった
し(笑)、青森は八戸などのどちらかというと地の果ての歯科医院に研修医で来る根性など持っている学生君は今時は珍しいだろうなと思いつつ、どうせ誰も来やしないから、、なんて言う思いが忘れさせていたのかも。明日締め切り(笑)。慌ててパーソナルデータを見て、根性のありそうな学生君を数名ピックアップ。縁もゆかりも無い彼らに実は申し訳ないと思いつつ、書いてある内容や伝わった思いと経歴だけで書きましたからマッチングなんか絶対しないから安心してください。

でも彼ら、大学病院にしがみつくダメダメな研修医に比べれば、8ヶ月くらいは開業医のモトで社会の理不尽さでも(笑)勉強してこようかと考えている学生君の方がよほどまし。大学病院こそが臨床の最先端とホスピタリティの最先端を実践している訳では無いという事に気が付きそうな精鋭達ではあるのですよ。
この勘違いは、実は人も患者も病院もイヤと言うほどある首都圏と地方都市との比較でもあったりする。商業誌の大半は地方都市歯科医業の先生方の血と汗の臨床の貴重なデータ。そこにはいつも素敵な患者さんがついて回る。
全てが溢れている場所で開業して一番最初に考えることは、多分、業界で何かの1番になること。素敵な患者さんの前に、競争に勝てる患者さんを選ばなくてはならない。このスタートラインの違いが、実は患者さんに対する思いの違いとして如実に出てくるのでは無いかと常々思っていましたよ。

とは言え、素晴らしい医院が沢山あるのも首都圏。そりゃそうだ。クオリティの違いが実は地域総生産と密接に関係している以上それも頷けるというモノ。地方都市では愚直な診療姿勢がただ目立つだけでしょ?と言う反論にある意味頷けるわけで。う〜ん、どう考察してもワシのコンプレックスにしか聞こえないところが悔しいなぁ。。

いずれにせよ、かつては厳しい厚労省の施設基準のあった研修医受け入れ協力施設が、いつの間にかそんな基準も無くなり、とうとう厄介な存在になりはてた一番の原因は、実は受け入れ施設側の問題。
こう言う事を書くと炎上するかもしれないが(笑)、某横浜あたりの某駅とかの某歯科医院の看板に「○×大学附属病院研修医受け入れ施設」とでかでかと広告するあたり、受け入れることで一銭にもならないんだからせめてそう言う立派な医院なんだよと何気に広告する嫌らしさよなぁ。疲弊してないか?あなた。そんな事書く前に、研修医に対しての未来への歯科医療、歯科医師達への教育に燃えろよな、受け入れ施設として。

一昨年、ウチに研修医としてきて主催する勉強会で心電図や全身管理に目覚め、福岡大医学部に飛び麻酔医を目指している彼なんぞ、その根性は非常に素晴らしい。ウチに残っている研修医からの勤務医やそうでない勤務医も年数の割にはみんなちょっとしたスーパーデンティスト。そうこなくっちゃ。
だって、当院チーム一丸で育ってもらったんだもの。。。


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