8月 09, 2018

エネルギー問題を六カ所する

私は、脱原発を声高く叫ぶわけではないし、推進を強く押すわけでもない。エネルギー問題の裏には色々な嫌らしいものが見え隠れすることは、前回の六カ所問題でも書いた。しかし、それを全否定する権利も金もないし、何しろそこに住んではいない。

私が副会長を務めさせていただいている我が保険医協会や、保団連の中に環境部というものがあって、私は常々不思議に思っているのだが、左翼的な活動と脱原発非核運動等が一緒になって「医師として核は許せない」という医師の立ち位置からのできあがりの経緯のようだ。
しかし、要するにその崇高な意識を下々に伝えたいという偉そうな思いが見え見えで全く賛同できない。


子供達の将来を考えて、、とか言うけれど、手塚治虫世代の私には「アトム」の未知数の希望がまだ付いて来ている。晩年手
塚は原子力問題でサヨクに「反省をした信者」として奉られ苦悩の日々を送っていたと聞く。

今年の広島の原爆慰霊祭で市長がこう言った。「世界が自国第一主義に傾くことへの懸念」、、これは面白い。原爆のような悲惨な結果をもたらしたのは「自国第一主義」であり。近年またそういう国が増えてきているという意味だろうか。
気が触れる量の核を作っていた冷戦時代、世界中で西と東に分かれ緊張が走り東と西は簡単には行き来ができなかったあの冷戦時代、実は
世界が一番平和な時代だった。
これはどういうことなんだろう?現在世界中でおきている民族紛争を含む悲惨な戦争は、核をちらつかせないから許せるのだろうか?北のように核を持ったばかりに米国のような大国が会談に応じるという切り札としての核は未だ健在のようだが、その背景もお互いの自国第一主義だからか。
自国第一主義は国境を作ったが、ダメなのか?育った環境も教育も歴史も無視して人類皆兄弟地球家族で行けるのか?自国第一主義がダメと言うことは、他国の問題に対して死ねるかと言
うことなんだが、そんな国は人はあるのかいるのか?日本がそうあるべきなのか?

なんだかなぁ、、がっかりだわ。

さて、近隣のLOHASな人達に聞きたいのだが、これらの写真は雪がほとんど降らず日照率の非常に高い県南八戸エリアから岩手県北エリアの写真だ。休閑地なら理解出来るが、森林を伐採して今次々と太陽光発電が熱を帯びてきている。ここ数年ですごい面積になる。脱原発と直接関係はないと言い切れるのだろうか。
LOHASな人達はこの方が嬉しいのだろうか。山を追われた生き物は町を徘徊し嫌われるがそれでいいのだろうか。

結局、非核や脱原発や原発推進など、人のエゴというサガをどういう形で言いつくろっているかだけの話のような気がする。求む、回答(笑)。






8月 01, 2018

Japan As No1 ?!

最近とみにまた、「地域一番になる歯科医院」とか「スキルアップでナンバーワンに」とかいうDMがこりもせず舞い込んでくる。ウチをなんだと思ってるんだ(爆笑)。
奇しくも、当院でもこの手の話で会議では話題にはなるが、こんな記事を見つけた。

ナンバーワン志向だから日本経済は転落した・・・・・プレジデント

なるほどなのである。世のコンサルはまだこのことに気がついていないのだろうか。ナンバーワンは今の時勢の競争を勝ち抜く上で重要なのかもしれないし、当院もそのつもりで今まで頑張ってきた経緯もある。しかし、それは技術の革新や思考の転換ですぐさま逆転されてしまう危険を常に持っている。そのためにどれほどの経費を費やしレッドオーシャンを泳ぎ切らなければならないのかあまり触れられてはいない。かつての日本企業はグローバル化の波に負けないようにこれを目指してきたが、今や支那や印度に超されてしまっていることも事実だ。日本でなければ困ると言う声は沢山聞いても、価格競争で苦渋を飲むケースが後を絶たなかった。

貧困までは行かないまでも、そういう国を旅すると「JAPAN」ブランドのすごさを見せつけられることが多々ある。相当な支那マネーが入って来ていてもだ。日本のマスコミはそういうことにはあまり興味が無いので報道すらしないけれど、本当に望まれている「日本」は世界中至る所で目にする。だからこの20年の日本の経済成長はいまいちの感がありそこを指摘して悦に入るアナリストは大勢居るけれど、本当に大切なのはそこではない。
なぜなら、今まさに日本の企業は大変な勢いで世界中の信頼を勝ち取っている。このビジネスモデルの転換・・ここが大切なのだ。現在元気いっぱいの日本企業の真の姿を私たちは知らされていないではないか。

我々医療や介護にしても、どれだけ多くの人を集められるかは、その行った医療や介護に対する唯一の評価であったりもする。しかし、本当に大切な事は、関わっている患者を含む人達みんなが真に幸福であるかと言うことであり勝ち馬の目を抜くことではない。医療介護が新しいビジネスモデルに右習えとは行かないことは重々承知だ。しかし、お互いの幸福という理念はまるで一致する。

以前このブログでホスピタリティロジックという本当のホスピタリティの意味を無視したコンサルの詭弁を紹介した。これとて自院アズナンバーワンになるためのプロトコルなのだろうが、同調する情けない歯科医師が大勢居ることも現実。今まさに「困っている」「藁にすがりたい」まではまだ理解出来る。しかし、更なるスキルアップ!と、こんな事を持ち出してくるのは神経のつなぎ目の問題だろう。当たり前のホスピタリティが出来ない人にとってはこれが珠玉なのだろう。

昨晩、ガテマラに帰る高校時代の同級生と痛飲した。世界中を飛び回っている彼は世界から恋われて今の仕事がある。日本人はすごい。でも世間知らずだとつぶやく。井の中の蛙の話をした。井の中の蛙にしか見えない小さな美しい青い空は認める。でも、そこを出たらもっと広い美しい青空が見える。でも鳥に食われるリスクはあるけれど。
僕たちは、食われるリスクを承知で外に出たいねと、話し込んだ。競争に勝つためではないリスクの意味がわかる年齢になってきたのだろう。