7月 31, 2015

歯科医師の精神的疲弊

時々のぞいている(あまり参考になることがないから)British Dental Journalのsubscribeで読めるBritish Dental Associationにこんな論文が。

英国の歯科医は病んでいる。NHSの審査支払いシステムの複雑さが歯科医療の需給バランスに影響して、歯科医療現場が混乱している。その結果、多くの歯科医師が精神的な極度の疲労、高度な没個性化、達成感のなさを覚えていて、心理学的なアプローチが必要である。この高度なストレスの結果、歯科医師の8〜16%に心身症的症状が発現している。

ん?日本の話しじゃないところがミソ。実はこのシステムをもっとまねっこして、日本の社会保障ルールの中に入れちゃえっ、、って画策したのがかのSSI氏。歯科診療報酬改訂で過去最悪と言われた18年改訂の立役者と噂される人です。歯科医師を全く信用しないという前提で色々なルールが決まってしまいました。

この話対岸の火事じゃないわけで、確かにNHSの考え方は素晴らしいのですが、現代にマッチしていないことも確か。歯が痛いので何とかしたくても、ものが食べられないので何とかしたくても、英国の公的保険システムNHS加入歯科医院は、まあ少なくとも3〜4ヶ月待ち(笑)。だから金銭的に少し余裕のある人は、都市部の自費クリニックに行くわけで、そこの設備やシステムやスキルは、そりゃもう高いわけですね。
だから日本も、社会保障に100%頼って診療を続けるとこうなるよって言うサインと受け取らないとね。

日本は、英国はもちろん、欧州各国と比較しても非常にバランスが良いと感じます。米国発の米国歯科医療のグローバル化はどうかと思いますが、日本歯科医療システムのグローバル化(日本発でこの言葉が当てはまるかわからん)はどこの国も参考になる比較的バランスの良い仕組みではないかなと。アイルランドは英国のシステムを踏襲していますが、アイルランドの友人曰くNHSの歯科は何から何まで話にならないと(笑)。で、ロンドンあたりのNHS非加入の歯科医院が非常に良いのだと。でも、日本が一番良いと思うので、帰国のたびに日本(地方都市)の歯科を訪れるのだと言うが。。

確かに日本でも「あ〜もう、こんな保険の縛りのもとでやってらんねぇ」と保険診療を飛び出し、腕一本で勝負している歯科医師もそれなりに多くなってきたと聞きます。
が、ワシは思うが、それは、隣のおじさんを気軽に診療していく事が出来なくなることを意味し、ローカルエリアにおけるホームドクターの役割を捨てるという意味ですから、なかなか実行できないのも事実なわけですね。中には保険診療を担保に自費診療を勧めるという卑怯千万な歯科医師も沢山いることを考えると、確かに一定のルールは必要、だけど再建治療の幅を松竹梅でもっと大きく考える余裕、、が、日本発の世界へ飛び出す歯科システムではないかなと考えたりして。

日本の社会保障はゆりかごから墓場までと言う英国形社会保障をモデルにしている以上、この話は近い将来いや現在、日本の歯科シーンで起きている、起こる可能性のある出来事なんですね。

7月 24, 2015

非暴力の抵抗

共同通信社が行った世論調査で、驚愕の事実が分かったが、これは本当だろうか??

仮に外国が日本を攻撃してきた際どうするか。
非暴力で抵抗する 41%
武器を取って戦う 29%
逃げる      16%
降伏する     7%

つまり、非交戦派は64%となる。自衛隊の志気は明らかに下がる数字ですな。非暴力で抵抗するという選択肢があること自体、ワシは容易には理解できない選択肢なのだが。。。

この共同通信社という会社がどういう角度を持っているかは周知だろうが、誘導された設問の世論調査だとしても、ワシらの国にはこれだけのお花畑が出来上がっている事を自覚もしなくてはならないのだろうか。

自分の家に、意味も分からず賊が侵入して、家人に危害を加えるだろうという選択肢で、無抵抗主義(意味は違うが)の一つであるところの非暴力抵抗とはいったいどういう状況かと言えば、、、、まあ、ゴルゴ13の世界なら、「何か話すヒマがあったら引き金を引くことだ、それがおまえの生きるための唯一の方法だ」、「俺は相手に何かを許すほど自信家じゃない」、、、、と言われる間に眉間を打ち抜かれるだろう(笑)。

否!
すごいね。みんな。ワシは到底まねできない。死を覚悟して戦うことが家人と自分のプライドと命を守る唯一の方法だと思っていたし、多分そうするだろう。無抵抗で死を待つことの方が、何百倍も勇気が必要であることは、かのガンディーの非暴力抵抗の意義なのである。虐殺を覚悟して、しかし、虐殺者には忠誠は誓わないという、神の領域の勇気なのであるが。。。。


本当にそうなのか?日本人??お花畑脳が非暴力抵抗と言っているのか、本当の意味でのヒンドゥー教やジャイナ教のアヒンサーの心理で言っているのか?

1946年、彼はこうも言った。
わたしの信念によると、もし、臆病と暴力のうちどちらかを選ばなければならないとすれば、わたしはむしろ暴力をすすめるだろう。インドがいくじなしで、はずかしめに甘んじて、その名誉ある伝統を捨てるよりも、わたしはインドが武器をとってでも自分の名誉を守ることを望んでいる。しかし、わたしは非暴力は暴力よりもすぐれており、許しは罰よりも、さらに雄雄しい勇気と力がいることを知っている。しかし、許しはすべてにまさるとはいえ、罰をさしひかえ、許しを与えることは、罰する力がある人だけに許されたことではないだろうか。

アンケートになんちゃってな回答をしたとは思いたくないが、もう一度非暴力での抵抗という大いなる矛盾を考えて欲しい物だが。
で、この結果なら、日本はとんでもない神の国といえるだろう。。。。

1948年、彼はヒンドゥー原理主義者にによって暗殺されたが、弾丸を撃ち込まれたときあなたを許すと言うイスラムの動作をしたことは有名。

出来るのか?日本人。支那に朝鮮に何をされても許し、日本数千年のプライドは捨てられるのか?
弱い者ほど相手を許す事が出来ないということは理解できるが、、、、
ワシはそんなに強くない。。。。。。




7月 21, 2015

外から見れば、「打倒安倍政権」という反日茶番が見える

いわゆる平和安全法制が、欧州などでどう報道されているか紹介しよう。結論から言うと、日本でももちろん放送されてはいるが、BBC、CNNはもちろん、フランス、ドイツ等のニュース番組では、その日本人の平和に対しての独特の危機感を持った反対運動が、実に見事に「奇異」に写っている。しかも扱いはものすごく小さい。なぜ小さいかと言えば、たいしたことでもないことをこんなに大きく騒ぐ日本が不思議でたまらないからなんだと思うが。つまり、平和を維持するために戦わなければならない時があるのは当たり前という哲学から来ているのだと思う。

スイスにいていつも思うのは、スイスの自国に対する誇りと愛情であり、真に平和を愛しているからこそ、国策としての他国への傭兵を認め、今でも素晴らしい国土を守るために欧州でも名だたる軍事国家となったのは、本当の平和とは何かを肌で感じていたからに他ならない。永世中立の意味を、日本の「過去からの腐れサヨク」は意味を理解できずに、都合のいいように解釈して国民にばらまいた。マスコミもだ。庶民はサヨク迎合するサヨク正義に浮かれ左傾化大衆となっている今の日本なのである。

岩手県の中学生の自殺問題で、担任教師がやり玉に挙がっているワケだが、これも日本特有の新たな「いじめ」を生む左傾的批判であることに一部の人は気が付いているだろう。
本当に担任が悪いのか?一番悪いのはいじめた奴と周りで見て見ないふりしていた同級生じゃ無いのか?そういう風潮を仕方ないと了解している学校や社会じゃ無いのか?
どうにも理解でき無い。

いじめに取り組む事とは、国家においても「戦争はいやだ」という当たり前のことから始まる。友達とけんかばかりすることを望む奴はいない。しかし、何を考えているかわからん奴と、こちらの意に反して戦わなければならない状況が生まれるのが「いじめ」の実態だろう。まさに今の支那朝鮮ではないか。
ここで2つの選択肢が出る。いじめに対しての己の徹底的な交戦と武力鎮圧。そしてもう一つは、理不尽な突発要求が生まれない様にする仲間同士の結束。この二つしか無いでしょう。あ、やくみつるみたいに謝り倒す謝り続けるひたすら迎合するという平和維持も無いことは無いが、自己を捨て否定してまで生きる意味がわから無いし、ISを見る限りでは安全の保障はない。

かつて社会党の党首は、このシチュエーション自体を否定して「話し合いで解決できる世の中を目指すべき」と言っていたが、言語の違い教育の違い文化の違いその他基本的思考回路の違いは如何ともしがたい現実を全く理解できないお花畑脳なのである。
NATO、ワルシャワ条約機構、日米安保、北太平洋安全保障、ASEAN安全保障などなど、その構図を理解できないのか理解したくないのか、別にそれは構わないが無知につけ込んでお花畑を先導する必要は全くないではないか。
したり顔で偉そうに対談するミュージシャンや芸能人や学者もその仲間でしょ。

反安倍で活動している人たちは、現憲法を盾にとっている。が、しかしだ、現憲法こそ安全保障に問題がある訳だから、そのエネルギーを憲法改正に向けてはいかがか。アメリカの顔色を伺うのが保守では無い。ましてや革新には何も出来ない事は事実だ。だから、真の保守とはアメリカの傘を外れ自国で完全なる軍備を持ち独立国家として世界に振る舞う気概と愛国では無いのか。
あ、ニューヨークタイムスから今法案の安倍政権の強行採決への否定的論文が出たが、書いた記者がどういう奴かちゃんと調べたほうがいいね。得するのは支那だからね(笑)。


強行採決などと朝日新聞の造語をまたもやマスごミは頻繁に使う。じゃあなにか?選挙での当落は民主主義では無いのか?数の理論でえらばれた人が数の理論で結果を出すことを否定したら民主主義は終わるのでは無いか?支那のような独裁がいいのか?都合のいいように都合のいい言葉を作るサヨクメディアだねぇ。。サヨクメディアのさきがけと言えば、、特に、、昨日だか一昨日の久米宏などの話が本気で反吐がでるし(笑)。

結論だが、なんのことは無い。こんな茶番を繰り広げる暇があったら、安全保障を盛り込んだ憲法改正を急ぎ、その骨格を構築するために全精力を思考を結集する時では無いのか?

おまけ、このアニメ面白いね。
https://video.xx.fbcdn.net/hvideo-xpa1/v/t42.1790-2/752686_566855560005462_584758277_n.mp4?efg=eyJybHIiOjU2NSwicmxhIjo1MTJ9&rl=565&vabr=314&oh=2ede396202a3949cde57e8f47b3a7bc1&oe=55AE01FC

7月 20, 2015

スイス3〜4日目そして帰国 

スイス3日目はルツェルンの朝から始まりました。午前中電車でエンゲルベルクのお世話になったファミリーを訪れ、患者さんまで紹介してもらったお礼とか。ついでにそこからスイスアルプスの一峰ティトリスに登ってしまおうということでロープウェイを探し、山頂まで向かうことにしました。

いやね、悪口じゃないのですが、並ぶという習慣のない支那人とインド人がすごい数
いまして、、、、何十分たってもわしらの後ろに人が並ばない仕組みわかりますか?(笑)。
そんなこんなで、山頂までなんとか。気温0度の世界です。勘違いで氷河を見ることはできませんでしたが、素晴らしい景色に脱帽ですわ。
山頂で昼飯をとったのですが、、インド人が多いせいなのか、なんか、みんな、カレー味がかすかについているのは、、、、気のせいだろか(笑)。

ルツェルンに帰り、夕方からベタな観光スポットをもう一度回ってみようかと、カペル橋に向かったとき、前方に見覚えのある数人を発見。なんと、にいちゃん達がこっそりルツェルンに来てるではないか。なんか午前中天気が悪すぎてベルンまで行って、単に気まぐれでここまで来たという。「初めてのおつかい」状態のSKRI先生をどうせならということで案内しているわけですな。あるんですよ、こゆこと。
ということで意気投合。ルツェルンをさっと後にして、皆でズーリックで飯食おうぜ!と電車内から宴会スタート。いやぁ、楽しですな。なんでズーリックかというと、SKRI先生が今晩一人でズーリック泊まりだからという、それだけの理由です。わしはルツェルン、にいちゃん達はビール、それぞれみんな泊まるところが別なので、そ、都会のズーリックでということ。

スイスはこの時期、緯度の高さもあって10時くらいまで明るいわけで、全然夜の感覚がずれちゃう、ということは、飯食いながら飲んでると結構出来上がっちゃう(笑)。

4日目の朝、食事の後湖畔を散歩。実に美しいですな。そのうちスイスに住んでみたいという願いは叶うはずと信じてこれから毎日をまた頑張るのです。昼過ぎのルフトハンザで帰国の路に着くワシでした。実に短い旅でしたが、ロープウェイで同席したザンクトガレン方面のスイス人が、何日間スイスに来てるの?おぉ、たった4日?日本人は働きすぎだし休みが全然ないだろう、あってもせいぜい年間10日か?と、、、こういうことで有名な日本を実感したのでした。

スイスは世界でも名だたる永世中立を守るべくの軍事国家です。戦争のできる国がどうとか、意味不明の反日扇動で盛り上がっている日本がバカらしく感じます。ルツェルンに来て、傭兵の生まれ変わりの苦悩の表情のライオンの目を見ると、なぜか無性に涙が出てくる、、、そんな感情を持っていれば、今の日本の馬鹿騒ぎが、いかに稚拙な国家形態なのかわかるというもの。この我が国の左傾国家感はいつか世界中から愛想を尽かされることは間違いないだろうな。そしてニンマリする支那と朝鮮という構図か。

が、それはさておき、素晴らしい景色とシステムのスイスで、ある意味覚悟が必要なことが「匂い」です。あの美しい牧草地は牛君達や家畜君達の排泄物を薄めたものを発酵させ散布することで維持されています。それはそれは強烈な匂いなのです。加えて、ハイキング時とか「わぁきれい!」って湧き水とか飲まないように。うんこまみれですから。
あと、湖も美しいのですが、鳥君達が結構住んでいるので、朝の湖畔から鳥君特有の糞の匂いが流れてきます。こゆのが平気じゃないとスイスに住むのは難しいからね(笑)。

匂いついでに、これ今、フランクフルトのJALサクララウンジで書いてるんですが、なんかね、トイレの匂いがひどいし、軽食もイマイチだし、飲み物も今ひとつ。スターアライアンスなANA系のルフトハンザのセネターラウンジの方が絶対いいと思いますが、いかがかな。今年はJAL修行の年なので我慢するが、やはりいろんな意味で来年以降はANAだよなぁ。。あ、関係ないか(笑)。。




 

7月 17, 2015

スイスへ1〜2日目

スイスに向かい前泊を成田にて。こゆ所が都内に住んでいる場合とのハンデだなぁといつも思います。午前の便でフランクフルトに向かい乗り継ぎでズーリック、電車でビールという街に夜9時過ぎに到着。この街は(正確には隣街のグレンヘンは)、ロレックスやオメガの産地(笑)。加えて自転車のBMCとか、とにかくスイスメイドのこだわりの街。そんな街にあるトーメンメディカルもまた、スイスメイドへの強烈なこだわりを持っているインプラントメーカー。


翌日、2日目、山形のにいちゃんのお誘いでこの本社で行われる熱いディスカッションセミナーに参加しにきた次第です。わずか5名のために、重役リビオがお迎えに用意してくれたビーチクラフト機は、彼がニューヨークまで取りに行って、大西洋横断して乗って帰ってきた最新の機体。




スネッテビー先生を中心に、セミナーの中身は臨床医の意見をどしどし聞きながらの熱い会議。加えて最新のデジタルデンティストリーの問題点や意義など、ここでは言えない各社の動向やこれからの取り組みなど、オフレコと撮影禁止のオンパレード。。いやぁ、数日分の頭を使いながら実に楽しい。で、繰り返すが、スイスメイドの哲学が熱い。これくらいの情熱が日本の国産メーカーにあるだろうか、、ないな。





機体下方にグシュタードの街並みが。な、な、懐かしい。サーネン・グシュタードのJFK中学にうちの次男が入学したのがもう10年も前になるのか。何度もここを訪れ、所用で訪れていたドイツからレンタカーでもきて誕生日を祝ったり、いや、本当に懐かしい。柄ちゃん(だれ?笑)、懐かしいねぇ。。






勉強のための資料がたくさん。これからこれを消化して会議は続いていくわけですが、わしは途中別件で会議を抜け出し明日、ルツエルンに向かうのでした。








7月 12, 2015

穏やかな日曜日

とある理由で、1週間の禁酒週間が空け、土曜の夜は久しぶりに飲酒しました。が、酔いの回りは早いので、早々に帰宅し就寝。

翌朝、いつもと同じ時間に起き出し自転車ですな。まだ初心者なので20キロくらいで良いかなと走り始めて思ったんですが、結構尻が慣れてきた(笑)。山形兄ちゃんみたいに日曜100キロとかまだ無理(笑)。八戸は海岸段丘と河岸段丘が交差している地形なので、平地を狙って走ると言うことは、段丘の真下を常に走ると言うこと(笑)。まだ坂道嫌いだから。







自転車から帰ってきて、今度はしばらくエンジンをかけていなかったモーターバイクに。あれ、なんか壊れてるが、、、ま、走れるので良いとしよう。昼前から釣りをしているらしい岡田先生の所までひとっ走り。全然つれてないし(笑)。
ま、今日の八戸地方としては珍しい炎天下、魚はわんさか見えるんだが結構馬鹿にされている感じ。
しかしこういう所でのんびりすると思うのだけれど、、八戸結構良い感じの街だよなぁ。港に入る船を眺めながらふとそう思う。あれ、短時間で日焼けした。
岡田先生には悪いが、釣れない物はしょうがないので、ワシは腹減ったので帰るわけだが、あまり無理しないように(笑)。

バイクで帰り、今度はまたまた昼飯を食いに七戸まで行きましたな。死ぬほど旨い物があるとかそう言うんじゃなく、何となくね。天気が良い物だから、ワシの原風景の奥羽牧場に行きたくなる訳よ。で、そのついでに、いつものように樹齢800年オーバーの大銀杏へ。
今までここに来て手を合わせ願ったことはすべて実現しているありがたい銀杏の木なのであるよ。800年の間何を考え何を見てきたのか、本当すごいわけですから、拝むし
かないでしょ。で、今でも、初夏の深緑の葉を見事に茂らせているその姿を見て触って、本当の「気」をもらってくるわけです。木の気ね、、とかいわない。
ついでに、火曜からの出張の無事もお祈りしてきたのでした。

さ、明日からまた一週間です。

7月 09, 2015

「患者様」という考え方をやめるべきとの結果が出た

知り合いが運営しているM3.comという医師向け情報発信ポータルサイトで、医師501人に対して「トラブル減に向けた提言」というアンケートを実施した。面白い結果が見えて来ましたね。

医師と患者もしくはその家族とのトラブルを減らすための提案・・という自由回答なのだが。。。。。
減らす手立てなどない、幾ら丁寧に接してもトラブルになるときはなる、いろんな患者がいることを意識している、幾ら説明しても言いがかりをつける人は存在する、権利意識が不必要なほど高まり続ける今の社会では難しい、、、、等々。

この中で、、「患者様」をやめると言う意見が秀逸。
患者様という考え方はやめた方が良い。お金を支払うという点では顧客と同様だがこちらが営利目的ではない以上顧客ではない。患者様と呼ぶことで患者が勘違いしていると思う、「様」と客扱いしない、患者様の呼称はやめるべき。等々。。

OZ : I don't want to see your face again !

前からわしが言っていることですね。もちろんこちら側からだけの言い分ですから全部が全部というわけではありません。患者サイドからだって辟易する医者がいることも事実ですから。ただ、昨今の異常な権利意識に歯止めをかける一つの方法ではないかなと思います。

で、関連して(笑)、今日の当院の一コマ(フィクションです)。最近景気が良いせいか、こう言う方少しずつ増えてきます。ウチは基本的にこう言う場合は対応できないのでよろしくお願いします。





初診:男性:40代
P:何か(袋を開けようと)を強く噛んで前歯が取れたんで治せよ
      この時点で会話の出来ない失礼な奴だと分かったがとりあえず聞く
D:根っこが大丈夫か確認したいからレントゲンを撮らせてください
P:いらねえって
D:え?? 確認診断しなくて良いんですか?
P:いいからつけろって
D:だだつければ良いの?
P:どういう意味よ、ちゃんとつけろよ、こっちは忙しくて歯医者なんかこれねぇんだ。
D:じゃあ、ちゃんとさせくださいよ、明日取れても責任取れないから。
P:誰が責任取れって言った?取れたらまたすぐ来るからいいだろうよ。
D:だって今忙しくて来られないって言ってたんじゃないの。
P:なんだおめぇ、その口の利き方、言うとりできねぇなら他行くからもういい。
D:はいよ。(笑)

もう漫才。本気でぶち切れ怒って帰りましたが(フィクションです)、ご健勝をお祈りいたします。ワシの対応に問題があるのか患者の対応に問題があるのかお読みの方の判断にお任せします。
ちなみに黙って怒って帰られたのですが、こう言う場合だって初診料払うべきじゃないの?(笑)顧客じゃないんだからね。様じゃないんだからね。満足しなければお金は頂きません、、とか、保険診療に当てはまるのかなぁ。。


歯科医師として失格なら精神糾弾を。ワシは基本、こんな奴に頭下げてまで「様」と呼んで歯科医師としてメシを食っていこうとはこれっぽっちも思いません(笑)。はい。

くり返しますが、バブルの頃とか、ちょっと景気よくなった頃とか、本当にこういう感じの人種が、、、う〜ん、、何となく増えてくるのが不思議でならんですなぁ。。。。




7月 07, 2015

顎咬合学会のブログにおける誤解

先般、お祭り顎咬合学会の話を書きましたところ、閲覧数が優に500件をこえ(ゲーノー人のブログじゃないからこんなもんでしょ)それなりの反響でなおかつ、それなりのご意見を頂きましたのでここで反論じゃなくて(笑)誤解を解きたいと思います。

まず、アメリカ人の金儲けを否定はしていません。超頭の良い奴が超金持ちになるのは別に良いんじゃないの?と思っています。米国は文化と歴史がありません。金儲けがすべてだと思われても仕方が無い国です。そういう国に生まれなくて良かったと思っています。
これはあくまでも個人の意見ですから、ハリウッドのすごいお金持ち相手にご自身の歯科的技術や考えを存分に発揮できるならそうすれば良いと思います。全く否定しません。
しかも、ワシは米国にちょくちょく勉強や食事に行きますが、鳥瞰すれば素敵な国だったりします。

しかしです。それこそアメリカンナイズされた歯科医療が正義だと言われる筋合いはありません。日本のようなプアなインシュアランス環境下で多くの日本の歯科医師達が苦悩ししかし琢磨し世界でも類を見ない60点の歯科医療を100%の人に提供できる、こんな国ありますか?60点じゃぁダメだろうという方もいます。しかしね、学校の成績だって60点で合格にしてたりするじゃないですか。ゼロか100よりかはずっとましです。

垣根の文化と完全なる高い塀のプライベート文化は、庶民とセレブを仕切る本当の意味が隠れています。垣根の文化ならではの、「そこそこ」感は日本の多くの診療室で実践されているわけですし、だからこその「そこそこ」を完璧に再現する日本の歯科医師のすごさなど、欧米では理解できないでしょう。日本人の欧米に対するコンプレックスは明治維新で始まり、今なお脈々と引き繋がれて来ているわけですけれど、ある日そのコンプレックスから開放しようと奮起した大東亜の戦いに敗れ、また欧米のコンプレックスの虜になった史実は、まさに今、欧米の歯科医療がとてつもなく進んでいるんだという幻想と相まって、昨今の若き歯科医師達が大いなる誤解の元で歯科を捉えているのではないかと。

良いんですよ、それでも。咀嚼していれば。消化不良じゃないのですか?と問いかけただけですから。ワシだって、引き出しの数は相当負けません(笑)。診療室にないものはないでしょう(笑)。だって、世界中かけずり回っていますから。だからこその我が国の歯科診療を何とか世界の中の日本の歯科診療としてイニシャチブをとりたいと本気で思うわけですな。当たり前のことを当たり前にきちんとやって当たり前の評価をされる。何が当たり前?と言う定義に、米国を持ち出して欲しくないだけです。

だから誤解です。60点の治療を100%提供するってすごいことですから。加えて、そういう先生方は80点も100点も取れる能力があるに決まっているじゃないですか(笑)。

--------So goodbye yellow brick road--------I'm going back to my plough-------

意味深で、すまん(笑)。

7月 01, 2015

神々の国の今は昔

このブログで何度かギリシャのことを書きました。いま、大変なことになってます。
最初にギリシャを訪れたのは、今から30年ほど前。普通に飛行機でアテネまで24時間かかりましたね。あちこち見て回りながらの感想として開口一番「おまえら働けよ」でした(笑)。店なんて午前中で閉まっちゃう。役所も午前中で終わり。みぃ〜んなお昼頃からメシ食って酒飲んで、昼寝してそりゃもう夢のような世界(笑)。暗くなると又酒盛りが始まるワケで。。。当時の通貨はドラクマだっけ?ウチにまだ数千円分とかあるが、ユーロダメならドラクマか。

で、二回目は2年前の最初のギリシャ危機の真っ最中EAOアテネ。ふふっ。何も変わってないね。学会会場でドイツの先生が最終日の終わりかけの講演で時間オーバーしたら、ギリシャの先生がオーバーするなって文句つけた。すかさずドイツの先生が切り返した。「おまえらもこれくらい働いたらこんなにはならないだろう」皮肉タップリ。会場盛り上がる(笑)。
ワシだけじゃなく、みんな思っていたワケね「ギリシャ人働けよ」って。ちなみに、帰国翌日ワシの泊まっていたホテルの目の前のシンタグマ広場で火付けの大暴動で、、、助かったぁ、前の日で(笑)。

ギリシャ人の盗っ人猛々しい行為は、「金を貸したおめえも悪い」と言う世界観で、ま、神様の国だから、すごい昔から酒飲んで踊ってた国だから、仕方が無いと言えば仕方が無いのだけれど、そのギリシャに「カネ立て替えてやろうか?」という国が現れたのね。

支那だよ。恐ろしい。何を企んでいるかは察しが付きますな。だいたいパルテノンの修復に、基礎になる大口径チタン製支柱を当初日本に発注予定だったらしいが、性能よりも価格とばかりに支那性のチープなチタン製支柱になったのは2年前の話。この裏には、ギリシャの経済界の中に相当力を持った支那人が入り込んでいたという噂だったが、その観光資源と世界的お宝を支那が狙っていたのは当時からだったのかと、今になって納得。
典型的な左翼労働階級政権と支那って、なんか、、、上手い具合にやり込められそうでギリシャがかわいそうだなぁ。

あぁ、もひとつ思い出した。ワシ、ポセイドン神殿のあるスニオ岬のすぐ近くの小高い、海を見渡す丘の上に別荘を買ったんでした。値段は内緒(笑)ですが手付金だけは払いました。激安物件で2階建て大きなバルコニー付きででも、ほとんど工事が途中で、壁もなければ天井もない、階段はある(笑)。そんな作りかけの物件。兎に角景色が最高で最高で(写真だけだけど(笑))即、ネットでポチッとしてカードで手付金支払いまして。
(このディストリビューター昨年姿を消しましたが(笑))
EAOの時、契約書片手に是非その物件に行かなきゃと車でスニオ岬まで向かい、、、、。
ま、想定内でしたが、建物はないし不動産屋もない(笑)。うはははだまされたぁ。ていうか、まあ、そうかなって言う感じの手付金。

ふふふ、、いくらか気になるでしょ。じゃあばらします。30ユーロ(笑)。あり得ないと思うでしょ。それが今のギリシャなのよ。
でもさ、ドラクマに戻って良いから、支那だけにはなびいて欲しくないが。。。。