水曜日, 2月 12, 2020

一体どんな歯科医院に行ってるのよ!

先般の「日本の歯医者は時代遅れ・・」の記事が、色々なところで波紋を投げかけている。そりゃそうだ。だって誤解だらけのこの内容にある意味同調する歯科医師がいると言うことに驚きを隠せない。胸を張って否定できない歯科医師達の貧弱さが問題で、日本における歯科医療自体を否定すること自体何も分かってないわけだ。

この筆者の行ったとおぼしき「BIDC」は(写真から(笑))バンコクインターナショナルデンタルセンターと言い、私も知っている。タイでもトップクラスのクリニックで、歯科医師30名以上をそろえる大型クリニックだ。インプラント学会のアジアパシフィック大会などでも時々所属医師の症例を目にするし、先進的にアメリカンナイズされた専門医も数多くそろえている。最近では経営の要としてのグローバル歯科医療ツーリズムも積極的に行っているようだ。筆者はそこに乗ったのだろう。
医療コストはタイGDPのそれに準じているので日本に比較すると100%自費とは言え安く感じるかもしれない。例えばインプラントなど1本当たり20万円前後なので、日本のトップクラスの先生方の40〜50万に比較すると格安感はあるだろう。通常診療も同様だ。特にエンドはペンエンドを踏襲しているらしい。経営サイドは当然医療経営中心の専門家をそろえ年商は20億を超えるだろう。

しかしである。日本における年商1億以上の歯科医院は10%前後という統計からすると、BIDCと直接比較検討する事に意味が全くないばかりか、その中に医療レベル上下関係を算段するエビデンスはない。
確かに設備投資と技術レベルは一定の相関関係があり、厚労省の差別化はその一端をになっていることは間違いは無い。いわゆる日本固有の3ちゃん歯科医院には出来る事と出来ないことが存在することも確かなのだ。それをダイレクトに日本の歯科医療の時代錯誤感に持って行くのはいささか乱暴だろう。当然、地域医療でのその存在は、少なくともタイのそれとは比較にならないほど社会に貢献している。
こんなの普通に保険でやるだろうが・・・
エンドの不手際が個人主義の台頭をバックアップしていないことが、患者不利益に繋がるとは思えない。むしろ、必要な時にラバーダムなんぞ当たり前のように使用している歯科医師はゴマンといるのだ。ラバーダムラバーの消費は一定ラインで横ばいだと聞いている。と言うことは、使っている先生は普通に使っているという事じゃないだろうか。
ちなみに、ラバーダムとマイクロの世界標準エンドセットを実践している歯科医院は普通に沢山存在するにもかかわらず、この筆者はそこに行き当たらなかっただけで日本の歯科医療を否定する無知をさらけ出しているに過ぎない。どんだけスカ(ハズレ)引いてるんだ(笑)。

マスコミにおけるインプラントのネガティブキャンペーンの後も、様々な歯科医療バッシングの後も、歯科医師ワーキングプアーキャンペーンの後も、全く関係なく盛業な歯科医院が多数存在する現状を持ってして、ごく一部の砂漠化した歯科医院を同枠で捉えるその背景には、どうやら今度は国民皆保険の社会主義的歯科保険に対する無理解が隠れているのではないか。日本の社会保障の充実とは、世界に類を見ない国民皆保険の中で歯科医療を再建治療までカバーしている努力であり、それと同等にBIDCの歯科医療と比較して卑下する無知さ加減がどうにも我慢できない。

どんな世界にも、どんな職種にも、バカと不器用と無知は存在する。歯科医師も例外ではない。しかし、歯科医療として捉えるなら、そのシステムの違いや医療経済学的考察が出来ない自称ジャーナリストとか、適当な記事を「そうだよなぁ」とかまるで信用する歯科医師とか、、勘弁してほしい。。

ガンバレ日本の歯科医師!療担規則を遵守してもなお、僕たちは世界レベルで胸を張れるんだよ。