4月 14, 2022

口腔内細菌カウンター

 


今回の保険改定で新たに保険に導入された口腔細菌カウンター。当院では数年前から使用していたので、「ああ、ようやく導入されたか」と無償で行っていた物が承認されて安堵した。

しかしである。厚生局に届け出をしようとしたら、医療機器承認番号がないのでダメだという。メーカーに問い合わせると全く同じ物なのにである。役所仕事であるのはわかるが、何故なんだろう。繰り返すが、全く同じ仕様なのにもかかわらずだ。承認をとったYOSHIDAから購入した物以外はダメなのだ。

こういうおかしな既得権が医療の現場ではまかり通っている。理屈はわかるが大いに釈然としない。やれることも出来る事もやることも全く同じ機械なのである。承認番号をとった機械と何一つ変わらないのにである。これがもし僅かでも違うのなら諦めもするが、何故遡って認めないのだろう。あるいはメーカーから確認書をもらうとかね。問屋だけが美味い目を見る。そしてバージョンアップすらしていない。何らかのアップデートがある訳でも無い。保険導入に向けて消耗品をたくさん買っていたが今までと同じように無償で行うしかないか。

決まりを守ろうとする厚生局の言い分はわかるが、この融通のなさが例えばコロナの現場でのワクチンの大量廃棄とかシリンジの大量廃棄とか、行政の責任であることは間違いないのだが、同じロジックのような気がするわけだ。パナソニック(メーカー)が医療承認番号をとっていないだけで、おろし問屋のYOSHIDAが承認番号をとっていると言うだけの話で、現場は不都合以外の何者でもない。

いつになったら現場優先の医療体制になるんだろう。役所優先の医療であることは国家の保険である以上理解する。しかし・・なのである。まあ、ルールはルールと言われればそれまでなので、「これは介護の現場で使えるかも!」と先に目を付け現場で使っていた私がバカだったのだろう。。

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