5月 07, 2023

ここは自由が丘なんだよ、青森じゃないんだよ、(その2)を千代田区内幸町1−1−1で書く(笑)

 


青森の田舎の治療は自由が丘にはそぐわないらしい話の続きをここ千代田区で(笑)考察してみる。

実は20年ほど前からこの手の話は、首都圏の先生方やローカルな先生方から色々伺っている。皆言い分は同じで、田舎はquantityに恵まれているのでqualityに問題があるという指摘。逆に言うと都市部は患者数に恵まれていないから質を向上させるのだという。その理屈本当なのか?なんとなく正論に聞こえなくもないが、実際は違うのでは?じゃあ、田舎では適当な治療でスキルアップデートもせずそれなりの収入があるということなのだろうか。来てみてやってみると良いと思う。きっと患者から酷く痛い目に遭う。首都圏でも素晴らしいスキルと知識を持って患者に真の歯科医療を提供している多くの歯科医師を知っている。保険も自費も関係無しに。そして彼らは地方の話等微塵もしない。なぜなら全てにおいてプライドと自信があるからなのだと思う。

ここは自由が丘なんだよ、、と言う背景には、「大切な患者様に不快な思いをさせたのではないか?自由が丘の患者様はバカな青森の田舎の患者とは訳が違うんだ、どうしてくれる」と言うことで、診療スキルの問題ではない事がわかる。しかし根底にあるのは田舎に対する上から目線の馬鹿にした基本思考で、全てそこから始まっているのでは?

今朝、東京の地方紙を見ると、日本橋の義歯専門歯科医院の広告が載っていた。(大繁盛のインプラント専門歯科医院じゃなく(笑))私にして見れば??なのだが、義歯の問題すら解決出来ない歯科医師が多いのか、それともそんなカネにもならない仕事をまじめにする気がない歯科医院が多いのか、あるいはその隙を突いて自費の義歯に持って行くためなのか、その真意は不明だが実に面白く疑問なのだ。むしろ自費だろうが何だろうがそれで医院の経営が成り立つところに、首都圏の真の歯科治療の闇が広がっていると思って間違いない。そういえば私の過去のクリニカルブログで紹介した都内の先生のようにポンコツが跋扈していることも事実だろう。義歯すらまともに作れないのにIODとはこれいかに。そして驚くほど高額。こんな物にこの価格??

歯科医療は確かに、場所ではなく人なんだという結論になりそうだ。しかし、その問題の「人」の知識とスキルの不足を場所の所為にしているのではないか?もちろん田舎の歯科医師とて「田舎だから」というスキル不足の逃げ道を作っている人もいるだろう。首都圏なら家賃も高額、人件費も高額、什器歯科備品類は同じだとしても、それに関わる経費が何倍にもなる。だから保険診療では成り立たない、という方程式をわざと甘んじて受け入れて、自費に逃げて、そして地方を馬鹿にする。私に言わせれば、そもそもバカなの?かしら。アップデートして自費ならわかるが、保険じゃぁダメだからと自費に誘導し逃げる構図が最悪。

日本全国、まじめにキチンと治療してる地方の先生方はごまんといる。そのレベルもすさまじく高い場合もある。だから、自由が丘という場所を使って自分の不手際を地方の所為にするのは、誠に卑怯だと言わざるを得ないわけだ。かつてうちに来た研修医のライター曰く「地方の研修施設では最新の技術や知識に接することは出来ないから、首都圏の受け入れ施設を選んだ方が良い」だそうだ。多分真逆のことを言っていることに気がついていないな。というか、場所じゃないから。受け入れ先の指導医だから、問題は(笑)。

(続く)


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