金曜日, 10月 04, 2019

カルテを整理する

当院における、ここ31年分のカルテを整理することにしました。なんと言っても登録IDが40000件を超え、紙保存で隣接するアパートの一室をカルテ部屋として借り、過去に来院したことのある患者さんは、是が非でも当時の記録を引っ張り出して来ました。

例えば、25年前3歳の女の子のカルテには「泣いて泣いて何もさせてくれない」と言う記載から、時間を追って「今日は上手に歯磨きをさせてくれた」とか、いろんな記録が残っているだけじゃなく、現在に至って、その子が同じような子供を連れてお母さんとしてやってきて、「この子は何もさせてくれなくて困っている」と我々に相談。お母さんのカルテを見せてあげて、「大丈夫、あなたもこれこれこうだったから慌てる必要はないですよ!」とアドバイスすると、お母さんは「そんな昔のカルテまであるなんて感激です。分かりました。頑張って続けます」なんていう、ほんわかした、、だけれども詳細な大切な履歴ソースとして、私はどうしても「捨てられない」のです。

さて困りました。これをどうするのか。と言うことであれこれ考えた末、全てをデジタルPDFに落とし込み保存することにしたのです。何故PDFかというと、手書きの思いをそのまま保存したかったからに他なりませんし、次世代に繋がるカルテ資料としてもこっちの方がよりリアルだろうなと言う判断です。
自分でやるにはそんな時間なんてありませんから、マイクロシステムズという企業にお願いするのです。もちろん大変なお金がかかります。しかしこれは財産なんですね。一度に沢山出来はしないので。なんと3年がかりでの作業予定となりました。

良い思い出から、二度と思い出したくない事まで、診療室の思い出は、これから粛々とスキャニングされ小さなSSDの中に貯まっていくのです。

厚労省のお役人さんとかに、こう言う過去の記録を本当に大切にする歯科医院も沢山あるんですよと言いたいけど、そんな費用のかかることを勝手にあなた方がやっているんだから、私ら役人には関係ないとか言わないで、この重要性や歯科医療に対する認識を理解出来ないものですかね。
そうすれば、歯科の指導の端に、サブスクリプションを自分で設ける意義とか分かってきませんですか?法的に何年したら破棄して良いとか、悲しくないですか?
そこから、1号カルテの開始と治癒の年月日記載が、起始終了としてのルールは理解出来るが、目くじら立てるほどのことなのかしら。むしろ奇しくも人間としての連続性としていかに意味の無いものかクローズアップされてくるんですがね(笑)。
ダメですか?


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