金曜日, 6月 17, 2016

Digital Dentistryへの挑戦?!


顎咬合学会終了後、何編かの歯科デジタル関連論文を読む機会があって、今更だが歯科におけるデジタルへの挑戦を考えてみた。
いまいちだ(笑)。オピニオンリーダー達の発言やペーパーがいまいちだ。なぜなら、またしてもデジタル化を医院間付加価値機器になり下げている。下記はある論文からの抜粋。。


1) 従来の間接法では不可能であったデータの保存や 再利用,画像や構造解析を基にした修復物の設計が可能 となる。
2) 設計データはネットワークを介して転送 することによる歯科技工のネットワーク化により物流コ ストの抑制やオーダーの速達化が可能になる
3) 従来の間接法では加工が困難であった安全性や強 ,審美性に優れた新素材の利用が可能になりしかも 製造工場でロット管理されトレーサビリティを有するインゴットを出発点にすることにより内部欠陥のない 品質の安定化が可能になる
4) 術者の経験や勘に頼っていた修復物の適合性を安定的に再現するのが可能になる特に、介在する工程や 材料が省かれることにより材料の変形による誤差から解放され間接法を凌駕する寸法精度を得られる可能性 がある
5) 治療や歯科技工の作業工程が省力化され,作業環 境の改善が可能になる

至極もっともすぎて、当たり前すぎて、逆にだからどうしたと突っ込みたくなる。今更なのか?10年前からこの議論はしているだろう。そして、こういうことがわかっているのに何故浸透しないのかな?4年前のケルンIDSではすでに、デジタライゼーションの波で会場はDrではなくDTであふれかえっていた。昨年は参加できなかったけれど同じだろう。このビジネスモデルは歯科界ではかなり遅れてやって来ている。というか、日本では、、か。

産業革命以来の幾度かのモデルソリューション改革は、近年デジタライゼーションで新たな幕を開けたはずだったが、いざ、日本の医療現場のインフラはもとより、そもそもの意識が、欧米の競争原理にそぐわないためにビジネスモデルとして成り立っていない。もちろん歯科医師法で初っぱなに記載されている「利益を追求しない」を逃げ道のように意識しているからかもしれないが。

問題は、わしがいつも言うように、個人の個人に対する個人的医療提供なら、御殿医として金に糸目をつけず勝手にやれば良い。それを目指すのなら勝手に目指せば良い。何も問題ないしワシもそうなりたいと思うときもある。しかし、現実は社会の中で歯科医療を実践するシステムの枠組みの中でワシらが働いている以上、医院間付加価値競争の「ブツ」に成り下がってもらっては困るのだ。やっと小臼歯のCAD/CAMが社会保障に導入されたといっても、一時しのぎのおもちゃに見えるのはワシだけか?本当にこれは入り口なのか?おもちゃにしているのは一体誰だ?当たり前な教育システムから最前線の現場まで、何一つ整備されていない現状で、機器だけがすごい進化を遂げたところで、最初に新しもの好きのワシなどが手を出したところで、何かが変わるとは到底思えないし、手を出してこの10年何も変わりはしてこなかった。

なあ、口腔内の何を見てるんだ?みんな。今回ゲットしたconcepts in oral medicineをパラ見しながら思うのだが、例えば包括歯科医療とか言葉を考えた先生は、何を思ってこんな至極当たり前のことを言いだしたかというと、周りがあまりにもそうではなかったからなワケで、その背景にある理由はこのデジタルデンティストリーでも明らかに欠損している何かであり、しかしconcepts in oral medicineのパラ見の中に垣間見ることが出来る驚きのものでもあるのだ。わかんねぇだろうなぁ(笑)。よいしょしたわけじゃない。



0 件のコメント: