10月 31, 2015

歯科の未来とはを再確認だね

HERZ会で、かねてから一度はお呼びしたいと考えていたお茶の水の青木先生をお呼びして講演会を開催した。こう言う素晴らしくも楽しいお話を聞くと、良い意味でこれからの歯科を考えざるを得なくなってしまいます。

claniomandibrar functionというお話を頂いたわけだが、これは頭蓋を含めた下顎機能のお話。アメリカ人はTMJ(temporomandiblar joint)という顎関節というジョイントばかりに目が行くけれど、この考え方はclaniomanndibrar system (CMS)という概念で顎関節を含む頭蓋骨の機能として捉えるのだが、なかなか理解されていない。未だ米国の偉い先生は歯ぎしりは都合が悪いことなのだからとパラファンクションという。これは人が生理的に持っている大切なアロスタシス。そう、ファンクションなのだと、頭が良いはずなのに理解できないらしい。それを与しての歯科総合診断がどれほど大切であり、どれほど患者サイドに立ってモノを考えるのか。
こういうことを知っていた方が、毎日の臨床が楽しいんだという氏の考えには大賛成である。日常臨床は同じ事の繰り返しだが、その質は同じ事は全くない。付随する咬合理論を忘れている、あるいは軽視する最大の理由はその価値を患者さんがなかなか理解してもらえないばかりか、それに伴う医療サイドのコストが比較的割高だからだろうか。

兎に角、ワシも20年前からまねごととして実践してきた。十数年前HERZ会のメイン事業にしようとしたら賛成した人は数名だった。スーパーGPとはなんぞやと自問自答していた時期でもある。あのさ、集客とうたって色々するのも楽しいかもしれないが、ワシらは歯科医師として最低限の知識とスキルとしてこういうことを知っていた上で、お祭りでも何でもやれば良いと、やはり思ってしまう(笑)。エネルギーの矛先がまるで違うことにとても憤りを感じるのであるね。

歯科医師過剰と言われてる割には、歯科医師は巷に居ない。ウチもここ10数年来の歯科医師不足に悩んでいる。ウチがつまらないとか楽しいとかではなく、その選択機会すら現段階では転がっていないのである。
Slavicek--Satoコンセプトをまさに実践している青木先生の足下にも及ばないが、こう言う地方都市でも頑張ってきた。そういう所だけでも見てくれないかなぁ(笑)。

近い将来地方都市は深刻な人口の減少と老化の道をたどるわけだが、その中に歯科医療の未来はないとばかりに若き歯科医師達の東京志向は今までよりもまして加速しているよう。だから、ワシらは頑張らねばならない。
隣に新しい歯科医院が出来て一喜一憂していた(一喜はしないか(笑))時代は過ぎ去った。まともな歯科医院だけが生き残るようにロードマップが出来はじめている。護送船団方式の最悪の結果が今回の日歯の事件だ。fun & studyがワシらの姿だとして、fun&no sutady ではやはり質が違うのである。新しい風を見極める能力を持った人が次世代をになうのは間違いが無い。隣に歯科医院が出来たら手放しでお互いに喜べる歯科医療システムこそこれから必要な事ではないかな。。

なだ万の社訓であるいつもの話で申し訳ないが

老舗はいつも新しい・・・・・・これは歯科学問にも言えるのだ。



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