1月 11, 2017

Digital Dentistry のゆくえ

今日、午前中の診療をちょっと早めに抜け出して近くの内科にいつもの薬を100日分もらいに行ってきた。5種100日分となると500錠だね(笑)。診察して頂いたけれど、今のところ特に問題は無いし。薬の数もその辺のおじいちゃんには負けない。で、うん元気だよ。
呼吸器疾患盛んな今時の内科の待合室は激混みで、まあ、気長に待つと言うことで日経新聞を隅から隅まで読んでいた。

社説も含め特集記事がAI関連記事。ワシのPCもすでにSiriちゃんとお話しできるようになっており、アップルのメインサーバーは一週間に10億件の問い合わせやお話が出来るようになっているのだが、グーグルだって同じらしい。そしてこれらがこれからの企業戦略に欠かせなくなってきている現状を踏まえ、デジタルの波はもはや田舎暮らしを元にしたロハスな生き方を選択する人にさえ関わってきている現状だ。

帰宅した。届いた補綴臨床という商業誌の特集「デジタルデンティストリーのいま」をきちんと読んでみた。今更だけど、ワークフローの変化なんて微々たる物だと誰もまだ気がつかないみたい。模型に支配されている現状は、いくらモデルレスとはいえ、アーティキュレーションに肝心のAIプログラムが関わってこなければ、ワシの触手は動かない。どこまで行ってもモデルの呪縛から逃れられないアナログデジタルなのだ。

AIプログラムと勝手に言ったが、プログラムとは複数のプロジェクトを同時に完結する唯一の方法と言うこと。AI学習をたとえば世界中のアーティキュレーションに関わるペーパーで学習させ、各医院のスキャニングデータを各院のクラウドで並行処理させ、他のCTや顎運動データで必要ファクターをAIが判断して、あとはマシンで整形する。クラウンだろうがブリッジだろうがあるいはインプラントのサージカルガイドだろうが、そして、リハビリ用のスプリントやセラピューテックポジションガイドプロビだろうが何でも出来ちゃうじゃないか。

以前も書いたが、今現在デジタルデンティストリーを研究している素晴らしい頭脳の方々には、現状の歯科の取り巻きデジタル機器の世代格差がまだわかっていないような気がするが。ミクロなプログラムとセンサー精度は、大局的なアルゴリズムプロトコルで成り立つのだが、実にそれが欠如している。先進的に見える米国歯科もマイクロソフトの毒でその辺が麻痺しているか。何故アップルやグーグルをお手本にしない。みんな忘れてないか??

ワシがPCを始めたのが今から40年前だ。世紀末的に進化した25年前、とある学会で、デジタルデータベースと患者管理に測定データや必要情報を紐付けしたカード型プログラムの必要性を発表したことがある。みんな、偉い先生も含め、ポカーン(笑)だった。
それから数年後、今では当たり前のSNSの走りのようなサーバー構築をある組織に導入しようと進言した。ポカーンだった。それから数年後、院内でのIpとは違うプロトコルでM2M(machine to machine)が検査データ構築で普通に出来ていた現状を多くの医院でのコンセプトにしようと考えたがみんなポカーン。

スキャンして作るだけなら20年前と変わらないんだよと早く気がつこうよ、デジタルの偉い先生達。違うのはコストだけでしょ。歯科界のそのデジタル道の先生方もIoT(internet to things)がらみの塀を乗り越えAIを駆使した次のステージを見据えなきゃね。
ついでにいっとくが、今やデータが膨大でもストレージサービスなど月額3円で1Gだよ。何故これを使わないのだ??っていう発想まで、まだ届かないか(笑)エヘン。



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