土曜日, 6月 02, 2018

ケアマネとは、、、

A施設に夫婦で仲良く入所されていた話。夫のBさんと妻のCさんは入所当時から軽度の認知症はお持ちだった。Bさんは非常に元気で何でももりもり食欲はあったのだが、認知症が少し進んできた。しかし、奥さんの献身的な愛情はそんな認知症も忘れさせるほどの細やかさだった。とても中の良い夫婦。

そんな夫婦の中をとあるケアマネが引き裂いた。理由はBさんの認知がこれ以上悪化するとA施設では見ることが出来ないのだからいい24時間介護の施設を紹介すると。A施設は24時間介護では無いけれど、それくらいは職員の献身的努力でカバーできていた。何より仲のいい夫婦が一緒にいることが、余生にとってとても大切だと認識していた。
しかし、ケアマネはこの状況を家族さんには言わず。事もあろうか「もう見られない(介護できない)のだから仕方が無い」と嘘を告げた。家族さんはそれを鵜呑みにし「別の施設に移ります、ご迷惑はかけられません」とA施設に言ってきた。そんなことはないのですよと幾度も相談の機会をもうけたが意思は硬かった。奥さんは毎日涙した。夫婦お互いに大変なストレスを抱えたかもしれない。

ここで問題なのは、家族さん、A施設、ケアマネ、この3者の情報共有がどこかで歪んでおり、A施設にとっても驚きだったが、ケアマネがなんと言って夫婦を引き離したのか知るよしもなかった。情報の共有がうまくいっていなかった事を皆反省しなければならない。

うつられたBさんは、次の施設では、今までほぼ通常食で徹底した口腔ケアをしていたが、食のテクスチャーがきざみ軟食に。そして程なく、今まで発症しなかった誤嚥性肺炎で入退院を繰り返した。肺炎が悪化しA施設から移られて4ヶ月ほどで息を引き取った。認知症とはいえ、すぐ脇に最愛の妻が不在する悲しみから来るあきらめだったのか。かつての状況を知るA施設の職員一同、大変な驚きと大きな悲しみだった。

このケアマネは「居宅療養管理指導」を拒否する。口腔ケアを介護サービスからはずそうとする。何か知識とスキルに不自然な部分があるのだがそれでも立派なベテランケアマネなのである。釈然としない。

別のあるケアマネは在宅診療をしている現場でドクターにこういった。「いつまで治療をしているの?早くその歯を抜いて入れ歯じゃダメなんですか?」そのドクターは開いた口がふさがらなかった。入れ歯じゃダメだから残存歯の治療をしていると言うことがわからないのか。怒りより虚脱感が襲った。

また、ある介護現場では小さな訪問診療歯科治療ミスが起こった。誤飲したものを内視鏡で取り出すところまで行った。内視鏡の操作の不具合で出血が起こり入院となった。その患者の担当ケアマネは、歯科の責任だと怒り、内視鏡の問題ではなくそれに付随して引き起こされた入院治療費を払えと歯科医師に迫った。そもそもきっかけは誤飲かもしれないが、出血は歯科の所為ではない。しかし、こんな誠意のない歯科医師は聞いたことがないと慰謝料まで請求してきた。

私は、ケアマネはケアーをマネージメントするプロとして、患家及び患者の心の代弁者たる非常に重要な仕事だと思っている。しかし、第三者機関や行政から評価されるシステムもない状況では、ケアマネ個人の人間性や知識やスキルがあまりにも偏向して患者に家族に提供される現実を、今更ながら危惧している一人なのである。
もちろんだが、驚くほど素晴らしいケアマネがその多くを占めていることに異論は無い。
そして、幸福とは何だろうかと改めて考えた。


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