6月 20, 2012

紹介患者とは・・

今日は何故か予約外の患者さんが多くて、しかも比較的重病の方ばかりで、予約の患者さんは本当に申し訳ありませんでした。季節の変わり目にはそういうことが多いのですけれど、今、季節の変わり目じゃぁないですよねぇ。まあ、変な台風は来てますが。

その予約外の患者さんの中に、関東圏の某大学病院からの紹介患者さんが、わざわざ青森市から電車でいらっしゃいました。まあ、非常に珍しいケースではありますが、以前に何度か経験はしておりますのでドシリと構えます。
その方、診断病名はさておき、実際の西洋医学の理論から外れた方である事は間違いありません。その強烈な不定愁訴を持って青森市内の開業医から市内の大きな総合病院の歯科に紹介されました。その患者さん曰くそこで精神病患者扱いされそうになったので転院を希望し、関東圏のとある大学病院の歯科を紹介されました。一年近く通院しましたが、回復の兆しがないものだから、地元での「その道」の開業医と言う事で当院が紹介先となった訳です。「その道」ってなんだ?(笑)

過去数年にわたり、本当に色々なことを試されたようで、ワシが直接見たとき多分この方のお顔は以前こうだったに違いないけれど、今は見る影もなく大変な状況になっている・・と言う現症は確認できました。これからの方針のだいたい想像が付きましたので色々お話しして、足の長さを比べたり骨盤の傾きを確認したり肩の強直をほぐしたり、、一番重要なのは、ま、日顎でもそうでしたが、TMJというアメリカンナソロジーの基本的姿勢・・側頭骨は動かない・・からジョイントという表現だけれど、側頭骨は動くのだからCMSとうシステムなのだいう表現の欧州ナソロジーとの比較で、青森での治療期間にそのことを患者さんが、知らずに頭蓋骨の移動があるのではないかと素人ながらに話したところ精神病扱いされたトラウマと相まって、ワシがそのことをウンウンその通り、よく見つけましたね、これは辛いでしょと同意する姿勢の医師が初めてだったとか。

ま、これから過去の治療の清算と共にウチでの治療が始まりますが、何かワシにしてみると久しぶりのありったけの引き出しを全開にする治療ですね。インプラントが死ぬほど得意でも総義歯が死ぬほど得意でも、こりゃ無理。マイオドンティクスだけでもダメだけれどThe Masticatory Organも駆使して、しかもですよ、東洋医学まで総動員しないとね。等と、とてつもない名医のように考えるに、今の流行だろう歯科医学が如何に無力で表面的なのかこういう症例を見て痛切に感じるわけですな。ま、偉そうに(笑)。

そういうワシが、もしこの症例で挫折を味わうようなら、この先この場で腹を切ってわびたいと思うが、如何か。。・・・・・う〜ん、大げさ。


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