9月 16, 2015

来年度歯科診療報酬改定

今日から青森詣で(笑)3日間。秋晴れのさわやかなこんな日に事務仕事ですかぁ。。
つい先日、奥入瀬川で初雁。まさしく秋の入り口です。。

さて、
関係ない人には関係ないけれど。。。。
要するに財務省が「報酬アップなんてやらないよ、出来るわけないじゃん」と遠回しに言っている。日歯の理事がどんな発言をこれからするのか注目です。30代くらいの若い歯科医師がこう言う場の代表になるべきだと思いますがね。自分の人生残り少ない人が未来のビジョンを描けるわけがない。



●社保審保医療保険会:次期診療報酬改定の基本方針を検討 4つの視点を提示

厚生労働省は9月11日、社会保障審議会医療保険部会を開催し、今後の議論の方向性などの基本的な問題点を提示した。事務局から、次期診療報酬改定の基本方針を示しながら、「医療機能の文化・連携の推進」「患者にわかりやすく、QOLを高める医療」「充実が求められる領域の評価」「効率化できる領域の適正化」の4つの視点からの改定推移を説明した。座長の遠藤久夫・学習院大学経済学部教授は、「新しく委員になった人もいますので、各委員の意見、人によっては、特別に意見が言いたいこともあるようです。部会としても多くの人の意見を聞いていきたい」とした。次期改定に向けての基本的視点と具体的な方向性について、歯科に関連しては「口腔疾患の重症化予防・口腔機能低下への対応、生活の質に配慮した歯科医療の推進」と明記されその重要性を指摘していた。参考となるものとして、平成26年度診療報酬改定における歯科の概要が示されたが、その内容は以下の通り。
○『在宅歯科医療の充実等』=◆在宅療養患者に対する訪問を中心に実施している歯科診療所の評価、◆在宅歯科医療における医科医療機関と歯科医療機関の連携に係る評価、◆歯科訪問診療2の見直し及び歯科訪問診療3の新設等ほか。
○『周術期口腔機能管理の充実等』=◆周術期口腔機能管理が必要な患者における医科医療機関と歯科医療機関の連携に係る評価、◆周術期口腔機能管理を実施した患者に対する手術料の加算の新設等、周術期口腔機能管理の充実。
○『正常な口腔機能の獲得・成長を促すための対応(小児期)』=◆小児保隙装置の評価、小児義歯の適応拡大、口腔機能の維持・向上を図るためにおける対応(成人期)、◆舌接触補助床等の訓練の評価及び有床義歯の継続的管理の見直し、◆歯周治療用装置の要件の見直しほか。
○『歯の喪失リスク増加』=◆歯周病安定期治療の評価体系等の見直し、◆フッ化物局所応用に関する評価の見直し、◆口腔機能の維持・向上、回復に資する技術の評価の見直し
○『新規医療技術の保険導入』=◆歯科矯正用アンカースクリューを用いた歯科矯正治療の評価、◆局部義歯に係るコンビネーション鉤の評価、◆顎関節治療用装置装着患者に対する訓練等の評価ほか歯科医療サービスの提供体制の変化と今後の展望として、「歯の形態回復に加え、口腔機能の維持・回復の視点を含めた地域包括ケア(地域完結型医療)における歯科医療提供体制の構築をめざしていく」としている。
○『先進医療の保険導入等』=◆歯科用CAD/CAM装置を用いて製作された歯冠補綴物の評価、◆歯科CT撮影装置及び手術用顕微鏡を用いた歯根端切除手術の評価。
○『患者の視点に立った歯科医療』=◆初再診時における歯科外来診療環境体制加算の見直し。
 以上のことを踏まえて、さらに経済財政運営と改革の基本方針2015、日本再興戦略改訂2015、規制改革実施計画で掲げられた事項を明示。今後の議論の資料とした。
 こうした項目を議論したことを踏まえて、来年度の診療報酬改定に結びつけていくが、医療費抑制の動きは変わらない中で、メリハリのついた有効な医療政策を厚労省は検討している。同時、財務省の牽制もあり難しい議論は必須でその行方が注目される。

【社会保障審議会医療保険部会委員】部会長=遠藤久夫・学習院大学経済学部教授、部会長代理=岩村正彦・東大大学院法学研究科教授、遠藤秀樹・日歯常務理事、岡崎誠也・高知市長、川尻禮郎・全国老人クラブ連合会会長、菊池令子・日本看護協会副会長、小林剛・全国健康保険協会理事長、柴田雅人・国民健康保険中央会理事長、白川修三・健康保険組合副会長、菅原琢磨・法大経済学部教授、高橋睦子・連合副事務局長、武久洋三・日本慢性期医療協会会長、樋口恵子・NPO法人高齢社会をよくする女性の会理事長、福田富一・全国知事会社会保障常任委員会委員長(栃木県知事)、藤井隆太・日本商工会議所社会保障専門委員会委員、堀真奈美・東海大学教養学部教授、松原謙二・日本医師会副会長、望月篤・日経連社会保障委員会医療改革部会長、森昌平・日本薬剤師会副会長、横尾俊彦・佐賀県多久市長、和田仁孝・早稲田大学法学学術院教授、渡邊廣吉・全国町村会行政委員会委員(新潟県聖籠町長)。

資料:歯科情報ジャーナル OKUNET

0 件のコメント: