10月 08, 2013

本当の仕事とは?

本日、久しぶりに何もない夜。本を読もうか、映画でも見ようか、、と何気にAppleTVでHuluから映画を見てしまいました。

奥田瑛二の長女安藤モモ子の初監督作品として気になっていた「カケラ」2009年、を見てしまいました。今更かよと言わないでね(笑)。
非常に個性的な役者さんばかり集めた作品ですが、特に驚いたのは主役の北川はるを演じた満島ひかり。なんか、彼女の演技力に脱帽です。ぼっさりのっさりした女子を演じる彼女の潔さが秀悦。監督の指示で脇毛もっさりという設定も、そのキャラを生かすためには必要だったろうし、何よりそれを演じきる女優根性が素晴らしい。本当に生命力を感じさせる彼女の演技は、反面エスケーピズムをありありと映し出し、やはりすごい。ストーリーや内容はお偉い評論家さん達では評価の分かれるところかな。しかし、背景の細かなシチュエーションの設定が、如何にも「らしく」、こう言っちゃ何だが、初監督作品としてはそれなりにに良い出来だと思うのです。どちらも本当の仕事してるって言う感じです。

ワシが、このブログで特筆する女優さん達は、有名無名を問わず10年もすれば
超売れっ子になるのは、2000年来の読者なら(笑)おわかりか。だからか?親友のカフカ的K氏に、「先生、映画撮ろうよ」と言われ続けるには訳があるのだ。
ワシのTおばちゃんが、いわゆる寺山ワールドの本当の生みの母であるなら、ワシにもそんなDNAが混じっていないかなぁ、、等と妄想を抱くには十分すぎる環境であ〜る。

なんだろうなぁ、ハリウッド大作には目もくれず、ビジネスとは別次元で黙々と映画を愛する人々が創る映画にワシは心底引かれるのですよ。そんなワシに火を付けてくれたカフカ的K氏が最初に持ってきた「カウリスマキ監督作品集」で「過去の無い男」で強烈なパンチを食らったワシは、世界の本当の映画を求め、例えばイラン映画の「運動靴と赤い金魚」とかに度肝を抜かれたりした。

が、最近邦画が頑張っていると思う。もちろん数々の駄作はあるし、売れっ子アイドルを演技力も無いのに使う映画はどうしようも無いが、カウリスマキに通じる小津安二郎監督作品から流れ出る穏やかな淡々とした日常の切り取りを、未だキチンと理解している監督達の作品は、個人的にはとても評価するのですよ。
アマロスシンドローム(あまちゃん終了で喪失感を覚える症候群)の皆さん、この秋も良い邦画が沢山あるみたいですよ〜。

映画って、本当に良いですね(笑)。






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