12月 08, 2014

International Association of Risk Management in Medicine -at Tokyo University

土曜日曜と東京に出向き、リスクマネージメント学会主催の医薬品安全管理研修会に参加してきました。会場が東大の本郷キャンパスという事もあり、銀杏並木の見事な黄金色を見に多くの一般の方々も訪れ写真撮影などをしておりました。

2日間にわたり、法文2号館というところで行われたのですが、古いけれど格式のあるそして重たい教室にやや感動するお上りさんのワシです。ここで多くの優秀な頭脳が学び、この国のかじ取りをしている人たちが大勢いるのだろうかと思うと、バカなワシですがなんか頭が引き締まります(笑)。

リスクマネージメント学会と聞いてもピンと来ない歯科関係者は多いのではないでしょうかね。今回是非参加しようと思ったきっかけはいつものO氏に教えてもらった事ですし、何より今稼働し始めた歯科的老人ホームの組織作りに必要不可欠と思ったからです。
いやぁ、勉強になります。場所の所為ではないでしょうが、勉強になります。リスク回避の指針でワシら歯科関係者の良く起こす「責任指向」はあまり意味がなく、エラー回避には「原因指向」のアルゴリズムが本当に大切なんだと思い知るわけです。

そんなこと普段から当たり前でしょ?と思う諸君。本当にそういうシステムを作っていますか。これが結構煩雑だし、トライアンドエラーでデータ蓄積して最終形態を構築し、それがまた上手く機能するのか確認する事って、実際の臨床現場ではなかなか出来る事じゃぁないですから。
しかし、最悪、医療での死亡事故のようなアクシデントはハインリッヒの法則をもっと厳しい感覚で受け止め、時々出くわすインシデントで、原因指向的に修正する事で限りなくゼロに持っていけるんではなかろうかと、頭使うわけです(笑)。

コミュニケーションとコーチングの話も良かった。特に、コミュニケーションは医療人どうしの中ではマナーである感覚が面白いですね。患者とじゃぁないですよ、それはまた別の話。ここだけを勘違いしている歯科医師も沢山いますがね。
人は話すことで頭の中が整理されるわけですが、ここにメラビアンの法則というのがあります。コミュニケーションにおいて文字は7%、声が38%、表情で55%と言う決まりがあるようです。いかに現代人が文字に頼ってコミュニケーションを上手くとれていないのか、確かに臨床の現場で出くわすインシデントの陰には、この不足が否めません。

ま、兎に角、色々勉強になったのですが、ふと思いました。歯科医師がほとんどいないことにです。医師看護師介護士、今回は特に多くの薬剤師ですが、こう言う話に歯科医師はついて行けないのかな。確かに歯科系の学会やセミナーはハウツーじゃないと人が集まらないと聞きました。考える学会は歯科医師は来ないんだそうです。
医科歯科の違いを明確に説明できる歯科医師にあまり出会った事がないものだから、こう言ううがった意見を言うのかもしれません。まあ、残念ながら仕方ないしその結果が商業主義の学会やセミナーにしか人が集まらない疲弊感満載の歯科医療なんでしょうね。
超有名な偉いだろう歯科の先生が、なんて間抜けなことを言っているんだろう、、、と気がつく歯科医師が少なすぎるから周りから馬鹿にされているんだなぁ、、とふと思いました。

これって、歯科系大学に問題ないか??大学は学生にネガティブな潜在意識を植え付けていないか?将来の不安な歯科の話とか。若手インストラクターがお馬鹿だとなおさら。これは不安に繋がりそして不満になりそして不信感を抱くようになるわけで、だったら周りなんか関係ないよ、自分さえ成功すれば良いんだから、この特別な再建治療を覚えて付加価値をつけよう、それで生き残ればいいさ、、テな具合になり、医療への主体性も実感も価値も不足したまま開業し、そこに目をつけた賢い商売人たちは、その先生の素質や資質など関係なしに上手い具合に取り込むんだろうな。

これはこれでリスクマネージメントが必要か(笑)。。良い2日間の講義でした。。





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